デュワーズ8年ポルトガルスムース

2023年8月21日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：40％

種別：ブレンデッド

産地：スコットランド

製造会社：ジョン・デュワー＆サンズ

酒齢：8年以上

キーモルト：アバフェルディ

店頭実売価格：2500円前後

商品説明

今回はデュワーズのカスクシリーズ第3弾のポルトガルスムースをレビューしていきます。

ダブルエイジ製法によるなめらなか味わい。熟成したモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド後、ルビー・ポートワイン樽でフィニッシュ。スコッチとポルトガルが融合したユニークなウイスキー。

ポートワインとはポルトガルのドウロ地方で造られる酒精強化ワイン。

酒精強化ワインとは醸造工程中にアルコールを添加して、ワイン全体のアルコール分を高め、味にコクを持たせ保存性を高めたワインのこと。ポートワインはブランデーを添加しており、甘口ワインに分類されます。

その中でもルビーは通常のワイン同様に短期間（1～2年程度）樽で熟成して出荷されるポートワインを指します。

皆様お馴染みのシェリーもスペインで造られる白ブドウが原料の酒精強化ワインです。近年のウイスキーブームによりシェリー樽が高騰＆不足気味なので、代わりに比較的安価で手に入り易いポートワイン樽を使用した銘柄が多く発売されています。有名なところだと山崎NAや響ブレンダーズチョイスなんかが該当します。

ポートワイン樽熟成の味わいの特徴としてはアプリコットやチェリー、カシスなどのベリー系の甘みを付与することが多いです。

余談ですがポルトガルで造られたポートワイン最大の輸出先はイギリス。つまりスコッチを作るイギリス人にも親しみにあるお酒なんですね。

テイスティング

香り

カスタード、レーズン、バナナ、プリン。

甘くネットリした香り。トロピカルさもあります。そしてその奥に酸味が潜みます。

アルコール感はそこそこあります。

ストレート

飲み口は軽めでオイリー。バナナ、蜂蜜、ナッツ、カカオ、少しカスタード。

味わいは予想に反して甘みは一瞬顔を覗かせただけで消え去り、終始ビターさが支配します。

余韻も苦く、私は苦手ですね…。

ロック

冷やすと88％カカオチョコレート⇒70％カカオぐらいは飲みやすくなります。

とはいえ特徴であったトロピカルさや甘さも落ち着いてしまう為、単に薄めて飲みやすくなったストレート。

新たに感じられた風味は渋柿。またもや余韻は強めの渋みが残る為、私はノーサンキューです…。

ハイボール

ソーダで割るとだいぶビターさが落ち着き、樽感が強く、洋梨やグレープフルーツの酸味が続きます。最後はチョコレートやブルーベリーの甘さが余韻で残ります。僅かにスモーキーさもあり。

ストレートやロックと比べると悪くないです。

総合評価

全体を通して渋みがあり、私の舌には合わなかったというのが素直な感想です。

飲む前に期待した甘くてベリーな要素がほぼ感じられず、渋さばかりが目立ちました。

ハイボールは比較的美味しく飲めましたが、それでも同価格帯にはもっと美味しい銘柄はゴロゴロあります。

私の舌がおかしいのかとネットやSNSで調べたところ、けっこう好き嫌いが別れていましたね。美味しいという方も多く存在しました。

カスクシリーズは限定商品なので、そのうち市場から無くなります。気になる方はお早めにどうぞ。

香り		甘く少しトロピカル
ストレート		渋み＞＞＞＞＞＞甘さ
ロック		風味が落ち渋みだけが残る
ハイボール		悪くはない
総合評価		人を選ぶ銘柄