
基本情報
容量:700ml
アルコール度数:43%
種別:シングルモルト
産地:沖縄県
製造会社:まさひろ酒造
実売価格:5800円前後
1杯(30ml)の価格:約250円
商品説明と過去1長い前置き
昌廣シングルモルトウイスキー 2026 Limited Editionは、オーストラリア産麦芽を使用し、亜熱帯・沖縄の気候がシェリー樽による早期熟成を促した、まさひろ酒造初のシングルモルトウイスキーです。口当たりはなめらかで、リッチかつ香り豊かな味わいが特長。ジャパニーズウイスキー規格に準拠し、限定5,000本を商品化いたします。
今回は「何これ?ジャパニーズシングルモルトなのに安い…し普通に買える…しかもボトルも箱も価格の割に豪華じゃん」と思い衝動買いしてしまったウイスキーを飲んでいきます。
皆様「まさひろ酒造」ってご存知でしたか?沖縄県糸満市にある1883年創業の老舗「泡盛」メーカーで他にはジンも有名なようです。ウイスキー製造は2022年から開始。
ちなみに泡盛はお米を原料に単式蒸留器で作る蒸留酒、とGoogle先生が教えてくれました⇩

正直ですよ、まさひろ酒造ってウイスキー好きの間でそんな話題にあがってない気がします。私はブレンデッドウイスキー「昌廣」がコスモスで売ってるのは認知してましたがジャパニーズシングルモルトを発売するほど本格的にウイスキーを作ってる会社とは全く知りませんでした(汗)。

今回扱うボトルはまさひろ酒造にとって1stリリースのシングルモルト。しかもシェリー樽原酒まで使われています。加水されているとはいえ40%ではなく43%ボトリング。
「………なのに6000円以下?他の新興蒸溜所の1stリリースは軽く1万円超えてくるのに安すぎてちょっと怖いよ……」
はい皆様の心の声私に届いてます笑。何なら大手含め全てのジャパニーズシングルモルトの中でも最安クラス。普通にこえーです笑。
僕の予想ですが他の新興蒸溜所さんは「蒸溜所」を新たに建設してウイスキー作っているのに対してまさひろ酒造では既存の工場&泡盛の単式蒸留器をそのまま流用してウイスキー作ってるんですよ。つまり初期投資が少ない分価格を下げることが出来てるのかなと(あくまで予想)。
更にこえーのが6月末に5000本限定で発売されたのに未だに買えることです。そりゃそうだよ、SNS見てても誰も飲んでないもん汗。(ちなみに山鹿蒸溜所の1stリリースは8600本)
更に更に!箱がU6000円ではトップクラスの質感ですし、ボトルデザインもコルクもいいモノ感出てるんですよ。というか同価格帯のジャパニーズシングルモルトは大抵スクリューキャップですから。昌廣凄いですよ。



ラベルは表も裏もシワ寄ってるけどね!
さて過去1前置きが長くなりましたが謎と不安とロマンの塊、シングルモルト昌廣を満を持して飲んでいきます。
テイスティング
香り
ドライフルーツ、バナナ、キャラメル、きな粉、シンナー、スモーキー、僅かに潮気。
おぉ!?もっと平坦でぺたーんとした香りを予想していたのですが(失礼)思ったより厚みありますよ!今回開栓から1週間ほどですがアルコールアタックは3年熟成とは思えないぐらい控えめ。予想超え予想超え!(ただ若干クセある)
ストレート
口に含んだ瞬間ふわっとドライフルーツやダークチョコ、きな粉餅の甘み、そしてワクシーさが広がる。ただすぐにスパイシーさが上から覆い被さり、フィニッシュには茶葉と麦芽、余韻には鉄っぽさが残ります。
必要最低限の熟成感&43%だからアタックもキツくない。悪くない。悪くないけど…ちょっと万人受けする味では無いかな。シェリー樽の良い部分も出てるけど悪い部分も結構目立っちゃってて好き嫌い分かれそう。
加水
(香)フレッシュなパイナップル!
(味)お!加水することでシェリー樽のネガな要素が落ち着いて熟した甘みを感じられる。またナッツのクリーミーさもマシマシ。
平坦にはなったけど、ストレートと比べたらだいぶ飲みやすいんじゃないですか?僕この加水は普通にグビグビ飲んでいられますよ。
ロック
(香)鉄…いやチーズみたい。甘さも出てきた。
(味)序盤はエグみが先行。中盤から立て直し尻上がりに美味しくなっていく。余韻は粉っぽい。全体的に温泉卵みたいな硫黄感が漂う。
うーむ…美味しく飲めそうな雰囲気なのに素直に美味しいと言わせてくれない。
ハイボール
(香)嘘みたいにぶどうジュースの香りが。
(味)まったりワクシーぶどう炭酸ジュースだこれ。爽快とかスッキリとは無縁のマッタリ感。THEシェリー系ハイボール。
シェリー系なので仕方ないですがこれもまた万人が美味しいって味(喉越し)ではないかも。でも嫌な渋みとかは出てないので甘重なハイボールが好きであればバチコーンハマるかも?
総合評価
公式コメントの通り、沖縄の気候が3年という数字以上のまろやかさを与えていたのは感じられました。これは普通に驚きました。
ただいくら熟成が早くても絶対的な期間が短いからか「ウイスキー由来の味」と「シェリー樽由来の味」が調和してない感じがしました。一体感が希薄だった気がする。
そんな熟成スピードと調和スピードのチグハグが原因なのか、それとも泡盛の単式蒸留器で作ってるが故なのかは不明ですが少し違和感(クセ)がある味わいに私は感じました。
そりゃそうだよ。カバランみたいに「亜熱帯気候だと熟成期間短くても美味しくできます!」なんて単純な話なら今頃沖縄は蒸溜所だらけでしょうし、日本と比べ冷涼なスコットランドであんな美味しいウイスキーがボコボコ出来るわけないもん。
これ飲んだ時にイチロー✕稲葉の有名なインタビューを思い出しました。「最短でイケたとしても深みは出ない」ってやつです。

素人が知ったような口ですみません
一度下げておいてなんですが決して美味しくないとかそんなことないです!むしろこの価格この味の1stリリースを出してきたまさひろ酒造にはただただ「あっぱれ!」です。
同価格帯にシングルモルト桜尾等あるのでそれと比べると完成度はもう一声と言いたくはなるけど、熟成期間3年の1stリリースでこれは凄いよ。もう少し熟成期間が延びた、例えば5年目以降とかに爆発するポテンシャルは秘めてる……気がします。
ジャパニーズウイスキー界隈のゲームチェンジャーになり得るまさひろ酒造を今後も注目していきたいと思います。
| 香り | 3年熟成ってマ? | |
| ストレート | めっちゃ好き嫌い分かれそう(自分は結構イケる) | |
| 加水 | クリーミーナッツ | |
| ロック | 温泉卵が邪魔 | |
| ハイボール | 甘重ハイボール | |
| 総合評価 | 価格と手に取したときの満足感は普通に凄い 味も決して悪いわけではなく、伸び代しかないわ! |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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