ニッカカフェモルト

2024年10月30日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：45％

種別：ブレンデッドグレーン？

産地：日本、他

製造会社：ニッカウヰスキー

実売価格：7500円前後

商品説明

「ニッカカフェモルト」は、ニッカウヰスキーが持つ伝統的なカフェ式連続式蒸溜機（カフェスチル）でつくられたウイスキーです。カフェスチルでつくられるグレーンウイスキーは主にトウモロコシを原料にしたものが一般的ですが、ニッカでは大麦麦芽を原料にカフェスチルで蒸溜した、新しい味わいの原酒づくりにチャレンジしてきました。カフェ式だからこそ感じられるモルトの甘さと芳ばしさ。「ニッカカフェモルト」の味わいを、ぜひそのままでお楽しみください。

ご無沙汰しております。今回は最近定価での入手がし易くなってきたこちらをレビューしていきます。カフェスチルの説明は公式サイトの画像が分かりやすいのでそのまま載せておきます。

注意点としてカフェグレーンと違ってこれはジャパニーズウイスキーではありません。HPにも海外原酒が使われている旨の表記があります。

そしてこれ種別は何になるんですかね？スコットランドだと連続式蒸溜器を使った時点で原料がモルトでも何でもグレーンウイスキーですから、それに倣えばブレンデッドグレーンですかね？誰か教えてください（笑）

※ちなみに綴りは「CAFE」ではなく「COFFEY」ですのでお間違いなく。

テイスティング

香り

バナナ、焼き芋、カスタードクリーム、麦芽、干しブドウ、僅かに燃やした木。

鼻を刺す刺激はありますが、明確にバナナを感じますね。個性的で温かみのある香り。好きな人は好きそう。

ストレート

モルトから作られているということですが、真っ先に感じるのは穀物から作ったグレーンウイスキーのような香ばしさ。そこにカフェオレ、バナナ、蜂蜜、オレンジ。フィニッシュに近づくにつれてビターさが強まり余韻はドライでビター。

全体的に若くてシャープな印象。冗談抜きでカフェモルトはカフェオレの味がします。終盤に出てくるビターさは結構人を選びそう。

トゥワイスアップ

（香）バナナ強調

（味）加水によってグレーン感が後退し、牛乳というか飴のミルキーのような甘さが増した印象。ストレートよりビターさは出ないので万人向けか。ただし特段美味しいわけでもない。

ロック

（香）バナナやキャラメルの甘～い香りが顕著に。

（味）香り同様にバナナやキャラメルの甘みにオレンジやアルコールから来る酸味、そしてまたグレーンの香ばしさが。

加水に負けて水っぽくなる。またストレートよりアルコール感が気になりました。正直イマイチ。

ハイボール

（香）僅かに香ばしさが感じられる程度

（味）コーヒー、ミルク、キャラメル。つまりキャラメルラテ。あとバナナ。味わいの割に後味はスッキリしてます。

うわっ！これ甘いのにスッキリしてて美味いぞ…！！他のどのハイボールにも似てない気がする。

総合評価

結論、キャラメルラテハイボール専用ウイスキー。甘いのでシチュエーションや人を選ぶでしょうが、好きな方はとことん好きな味わいだと思います。

他の飲み方は若さや深みの無さが響いて今一つだったかな。言う程悪くもないのですが、価格を考慮するとオススメはしません。

定価は6600円。最近どのウイスキーも高いとはいえ、その価格であればもっと美味しくて熟成感もあって完成度高い銘柄は山のようにあります。コスパを求めて買うような銘柄ではありません。

しかしこのバナナやカフェオレの香味は中々似てる銘柄が無い気がします。またジャパニーズではないとはいえニッカの魂が宿った銘柄であることもまた事実。そこに価値を見出せそうな方は是非買ってみてください。ただプレ値で買うような銘柄では絶対にないですよ。

香り		温かみのある香り
ストレート		後半のビターさ勿体ない
加水		加水しても無くならない若さ
ロック		やらなくていい
ハイボール		女性めっちゃ好きそう
総合評価		定価でも評価が分かれる銘柄。個人的にはハイボール専用。