バランタイン 17年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:ブレンデッド

産地:スコットランド

製造会社:ペルノリカール社

実売価格:6400円前後(4月以降2000円値上がり)

 

商品説明

数十種類ものモルト・グレーン原酒をブレンドしてつくられるバランタイン17年。SCAPA、MILTONDUFF、GLENBURGIE、GLENTAUCHERSを始めとする4種の主要キーモルトが織りなす洗練された味わいをお愉しみください。

 

元々バランタインは「魔法の七柱」としてスキャパ 、オールドプルトニー 、バルブレア 、グレンカダム 、グレンバーギ ー、ミルトンダフ 、アードベッグがキーモルトとされていましたが、現在は上記の4蒸留所の原酒がキーモルトのようです。

バランタイン17年といえば「THEスコッチ」と称される程、その完成度の高さとスコッチの良さを体現したような味わいから定番人気の銘柄。しかし特に現行ボトルにリニューアルしてからあまり話題にあがることも少ない気がします。

そんな影の薄いこの子も来月のサントリー値上げリストに入っておりまして、ザックリ言うと希望小売価格が2000円上がります。。。めちゃくちゃ痛い。。。

 

 

テイスティング

香り

洋梨、みかん、桃、蜂蜜、麦チョコ、樽香、スモーキー。

フルーティーで良い香り。THEスコッチ言うだけあってスモーキーさもしっかり。

 

ストレート

蜂蜜の甘さが強く、麦芽、青りんご、樽感、そしてけっこうスモーキーさもありますね。余韻には梨とビターさが残ります。

流石に17年熟成なのでアルコール刺激は殆どありません。そしてライトボディ。なのでストレート飲めない初心者の方でもこれならイケる…かも。

 

加水

(香)レーズンやチョコレート、オレンジがアップ。

(味)香り同様にレーズンなどの甘いシェリー樽のニュアンスが立って蜂蜜が落ち着きました。スモーキーさは相変わらず。

元々軽かったので相当ライトになりました。一口を多めに飲まないと物足りない。

 

ロック

(香)発酵食品のようなネットリさ香りが立って、奥にオレンジやバニラ。

(味)穀物の甘みがかなり前に出てきて、チョコレート、樽感、みかん、アーモンド、そして強めのスモーキーさに抜けていきます。

感じられる味わいが増えて、更に一つ一つが立ってきました。ビターさも無くてこれは美味しいですね。

 

ハイボール

(香)さっぱりとした洋梨

(味)蜜のような甘さが強く、梨、レーズン、アーモンド、ミルク。フィニッシュにみかんの酸味とスモーキーさ。余韻には甘さが残りました。

甘くて少しシェリー樽を感じられるハイボール。良くも悪くも万人受けする味です。飲みごたえはそれなりにあります。

 

総合評価

まず欠点から言うと17という数字の割には熟成感というか濃縮感が足りない。せめて43%あれば…。(同じペルノリカールのリベット18年もそうだった)

また分かりやすい個性や面白味もありません。FF10のキマリってどんな型にも育成ができる反面、器用貧乏でパーティーに入れづらいじゃないですか。この子も個性という角を折られてるから話題にあがらないのかも。

 

裏を返せば「個性が無いことこそ個性」「ブレンデッドの強みがよく出ている」とも言えます。様々な風味をバランス良く楽しめるテイストは正に「THEスコッチ」。個性的なウイスキーに疲れたときに、実家に帰るような感覚で飲める懐の広さ。

何より17年という熟成年数の割に価格が安い!普段の12年物を2本我慢すれば憧れの17年物が買えるって凄くないですか?

今回の値上げ幅は希望小売価格ベースで20%と小さくありません。しかし他の長熟はもっと値上がりしてるので、もし8000円で済めば1年後には「それでも安い」ってなりそうな予感はします。

  

香りみんな好き
ストレート度数上げて欲しい
加水うすうす0.01mm
ロックととのったー!
ハイボール万人受け
総合評価スコッチのメートル原器、コスパも良い

今回紹介したウイスキー↓
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この記事を書いた人

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