ザ・ニッカ(テーラード)

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:ブレンデッド

産地:日本

製造会社:ニッカウヰスキー

実売価格:6500円前後(4月に2000円値上がり)

 

商品説明

ピートが濃く香る余市モルト、華やかなシェリー樽熟成の宮城峡モルトをカフェグレーンでなめらかに調え、モルトベースのブレンデッドとしてひとつの完成形に到達しました。

ザ・ニッカ(テーラード)はその名の通りニッカウヰスキーが製造・販売を行うフラグシップのブレンデッドウイスキーです。しかし海外原酒が使用されている為ジャパニーズウイスキーではありません。

今回購入してまでレビューしようと思ったのは4月に2000円値上がりするから、というのが一つ。そして一番大きいのはフロムザバレル、竹鶴、余市なんかは皆ありがたがって飲んでるのに、ザ・ニッカは不人気で誰も飲んでないという現実があるからです。

しかし大事なのは稀少価値ではなく味わいと価格、入手性ですから。「もしかしてみんな飲まず嫌いしているだけで実は美味しいのでは……」そんな淡い期待を持ちつつ、飲んでいきたいと思います。

 

テイスティング

香り

まず樽香が強く、木の蜜、マーマレードやレーズンといった砂糖漬けした果物、青りんご、そしてフローラルさも香ってきます。僅かにスモーキーさに黒いゴムのような香りもします。

シェリー樽のニュアンスもしっかりあるリッチさが感じられるもので、明らかに3000円以下のブレンデッドでは出せない香りがそこにあります。

 

ストレート

透明な蜜の甘みが広がりつつその傍らに木の渋み、穀物や麦芽の香ばしさ、ナッツのクリーミィさ。フィニッシュはスパイシー&ビター。余韻には僅かに甘みが残ります。

43%ですがボディは軽めでサラッと飲めます。また価格の割に少しピリッと刺激がありますね。6000円のブレンデッドだと考えるともう少しマイルドさが欲しいなと思いました。

 

加水

加水するとオールドボトルのような香りがしてきました。オイリーでオレンジやレモンの酸味。良い香り…。

飲んでみるとストレートと比べ甘さと華やかさが爆発。フィニッシュには優しいスモーキーさ。分かりやすくポテンシャルがアップしました。私なら絶対に加水して飲みます。

 

ロック

冷やすとシェリー樽の香りが立ってきました。

味わいはまず少しのスモーキーさにカスタードやラムレーズン、マンゴーの甘さが全面に。木の渋みは落ち着き飲みやすく。スパイシーさは健在。フィニッシュにはブドウ。

元々ボディが軽めなものの、氷が溶けても水っぽくならないのは好印象。加水に続いてロック最適解かも知れない…。

 

ハイボール

飲み口はクリーミィで麦芽やレーズン、余市っぽい控えめなスモーキーさ、バニラの甘み、洋梨、そしてフィニッシュには蜂蜜。余韻は比較的スッキリしています。

典型的なコッテリ系ハイボール。一つ一つのフレーバーが強く飲み応えはあるので食事には向きません。初心者の方であればFTBの方がパッと飲んで美味しいと感じるでしょうね。ザニッカは味こそ悪くないですが若干玄人好みなハイボールだと感じました。

 

総合評価

元々はザ・ニッカ12年という年数表記物だったのですが、5年前にNASにリニューアルしたのにも関わらず価格は据え置きだった為相当印象を悪くしてしまいました。しかも当時はラガヴーリン16年が6000円前後という相場感。しかし時は流れ、ほぼ全てのウイスキーが4割以上値上がりしている中で価格が変わらなかったザ・ニッカ先輩は相対的に値下がりしたような形となりました。

テーラードは加水することで本領発揮するタイプ。ブレンデッドとはいえモルト比率が高く、余市や宮城峡をイメージしながら飲むことができました。

ボトルの特別感も素晴らしい。コルクの大きさも凄いし、ボトルも高級感があり飾ってて映えます。

結論、ちゃんとニッカを感じられる銘柄だけど、ことハイボールとなると万人受けするFTBの方が人気なのは納得。

最後にニッカさん、さすがに8500円税抜に値上げはヤバイよ。フラグシップボトルなんだからせめて竹鶴みたいに国産原酒のみにリニューアルしてよ(汗)

 

香りフローラルでリッチ
ストレート若さあり
加水真・ニッカ
ロック甘く飲みやすい
ハイボールこってりドスコイ
総合評価現行価格であれば特別感もあり悪くない選択肢

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