YouTuberの「美味しい」は本当なのか?

 

ウイスキーラバーの皆様お疲れ様です。

だいぶ物議を醸し出しそうなタイトルですが…今回は私がずっと思っていたことを長々とまとまりのなく書いていくだけの内容となっております。正直自分で読み返して「酷い文章だな」と思いました。肩の力を抜いて読んでいただけると幸いです。

 

まず伝えたいのが決してYouTuberが嘘つきだとか適当な情報を流してるとか、そういった貶める意図は一切無いということです。たまにアンチYouTuberみたいなウイスキーおじさんいますが、私は全くそんなこと思っていません。

むしろ私はウイスキー系動画黎明期の2019年から観てきた側です。Xを始める1年半前までは動画で購入銘柄をすべて決めていた、と言っても過言ではありません。

が結果として「あんなに彼は美味しいって言っていたのにイマイチだったな…」ということが少なくなかったです。それで「あまりインフルエンサーの言葉を鵜呑みにしてはいけない」という考えに至ったわけです。

ですのであくまで「オススメ・美味しいという言葉を鵜呑みにするな」がテーマであって、ウイスキー動画自体を否定しているわけではないのでご注意を。

では6つの項目に分けて私がそう感じる理由を説明して、最後に1つだけ「こうして探した方がより自分に合う美味しいウイスキーを見分けられるんじゃないかな」という方法をお伝えしたいと思います。

 

1.ASMR系ショート動画は「美味い」が前提

少し前からウイスキー界隈でも黒い背景に「ASMR」と言われる音や作成過程をスタイリッシュかつダイレクトに、そして美味しそうに演出して再生数を稼ぐチャンネルが多いです。

そんなスタイルをやる以上、必然的に「美味い」が前提で動画を作ることになるわけです。

「ポンッ…コッコッコッ…キュッ…カラカラカラ…シュワシュワシュワ…ゴクゴクゴク……プハーッ!!微妙!!」

そんな動画見たことないでしょ?笑

ショートの「美味い」はあくまで様式美みたいなものなので「極〇〇〇」「バ〇〇〇」と言っていたとしても決め台詞言ってるな~ぐらいの気持ちで見るのが正解かと私は思います。

 

2.迷ったときはとりあえず「美味い」と言いがち

「グキュグキュグキュ…うん…あ~…これは…美味しい…パチパチパチ(棒読み拍手)」

「ホンマか?」

これはあるあるではないでしょうか?

特に「開封レビュー」系動画でよく感じます。あとその方が初めて飲んだ銘柄とか。

でもこれはある程度仕方ないかなと。初めましての銘柄を一口二口飲んだだけで完璧に香味を拾いきることは非常に困難。テイスティングは飲むタイミング、体調、気分、酔い度合いなどに大きく影響されますから。

「あれ…美味しいは美味しいけど…期待ほどではないかも」
「美味しくはないが、ネガな要素も無いな」
「あ~これ今はイマイチだけど今後美味しくなりそう」
「正直そこそこだけど世間的にはかなり評価高い銘柄だからなぁ」

という場面に遭遇したら余程自分の舌に自信がない限りは「美味しい」「いいですねぇ」と言っちゃうんじゃないかな。

肯定は自信が無くても言えますが、否定は自信がないと言えませんから。

またインフルエンサーの方々は様々なしがらみがあるでしょう。商品を「不味い」「期待外れ」なんていう人には中々案件は来ないでしょうし、業界と関わるにつれて批判的なことが言い辛くなるというのは間違いなくあると思います。

 

3.動画ネタになる銘柄も限りがある

大抵のチャンネルでは1万円以下のオフィシャルボトルをメインに扱っています。

その中で「コスパ良くてめちゃウマ」と言えるほどの銘柄は実はそう多くはありません。

だからと言って毎回定番の銘柄ばかりオススメとして挙げるわけにはいきませんし、ショート動画を毎日のように作成&投稿しているといつかネタ切れになってしまいます。

となると途中から「悪くない」「マイナーだけど意外と美味い」っていう50~70点ぐらいの銘柄でも「美味い」「オススメ」と紹介している部分、多分にあると思うんだよなぁ。

特に「〇〇なおすすめウイスキー〇選」みたいな動画、後半の数本は若干穴埋めで選出しているなって思う時多いです(※個人の感想)。

 

4.YouTuberと視聴者のテイスティング能力には差がある

これは主に初心者に当てはまる項目ですね。

「一般人よりウイスキーを多く飲んできているインフルエンサーは鮮明に味わいや香りを感じられる。だから彼らが言う美味いは間違いない」

きっと多くの方がそう感じていると思います。経験の差ってやつですね。

しかしその経験の差は視聴者と投稿者との間の「感覚のズレ」を生むことにも繋がっているのではないでしょうか?

私はウイスキー界隈の重鎮「土屋守」さんの書籍を多く読んでいます。しかしそこに書かれたテイスティングや点数を見てボトルを買ってみても「あれ…全然そんな香味感じないんだが…」「むしろ私はネガな要素がっつり拾うんだが」ということが頻発します。これは個人差に加えて「経験の差」が大きく影響しているのは間違いないでしょう。

土屋守さん。いつも本でお世話になっております。

 

つまりYoutuberがどんなにウイスキーに詳しかろうと、香味を捉える力が同じでない以上彼らの「美味い」が貴方の「美味い」になるとは限らなないのです。

「そんなの当たり前だろ!」と言われそうですが、特に初心者は盲目的に「登録者数〇十万人の有名な〇〇さんが言ってるんだからそれ買えば幸せになれる」って思っちゃうんですよ。

ちなみに逆も然りですからね。初心者が感じている香味を彼らが感じられないことも絶対にあります。

(ていうかインフルエンサーはウイスキーに詳しいだけで別にテイスティングの専門家ではないですから。品評会で審査員を務めるような方も中にはいますが。人気があるのと優れた舌を持っているかはまた別の話かと)

 

5.誰でも好みのウイスキーはオススメって言う

もうこれは当然っちゃ当然です。

誰でも好きな味や思い入れのある銘柄は推します。例え多くの方にとっては「そこそこ」「クセが強くて人を選ぶ」銘柄でも。私だってそうです。

だから視聴者はちゃんとそのことを見極めなきゃいけませんね。

 

6.動画は内容を変更できない&言ったことを覆すのは難しい

私がやってるこのブログなんかは投稿後に味の変化があったらすぐに加筆修正をします。

しかし動画は一度投稿すると削除して再投稿しない限り内容を変更することはできません。

彼らが後々「あ…あの時は少し酔ってたから美味しかったけど今飲むとイマイチだな」と思っても変えられないんです。

また私のような一般人だと「この前のは間違いでした」とSNSで言動を覆すことは容易いですが、インフルエンサーはそんな意見をコロコロ変えることは基本的にしません。一度発信してしまった情報の拡散力が凄いですから。

 

 

解決策

最後に解決策です。

もうこれは「SNSで自分と好みが合う人を探して参考にする」です。

入口は別にインフルエンサーでいいんですよ。でも本当にそのウイスキーが自分にとって美味しいかを確認するにはこれが一番です。

私の経験上、インフルエンサーのレビューより自分と好みが合うXのフォロワーさんの投稿の方が買って失敗が無いですね。

もちろんそれは一人ではなく複数の方がグッド。例えば同じ銘柄を皆美味しいと言ってたらもう間違いなく「買い」です。

 

まとめ:私のレビューも軽く見る程度が丁度いい

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。いや~今回の記事は怖い…まぁ誰も見てないでしょう私のブログなんて(震え声)

再三言いますが、全くインフルエンサーを否定する気はないですからね。

もし貴方が特定のインフルエンサーと好みがバチッと合うのであれば参考にしまくってください。

そうではない、もしくは分からない場合は盲目に信じて購入するのではなく、もう1段階確認してから購入しましょう。僕ら麻痺しちゃってますが冷静に考えてウイスキーめちゃくちゃ高いですからね(汗)

ちな私のブログも同様ですよ。公園のお手洗いに書かれた落書き程度に見てもらえたら助かります。

 

今回紹介した本↓
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めちゃくちゃ参考になりますし
読むだけでもとても面白い本です。

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この記事を書いた人

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