ディーンストン ヴァージンオーク カスクストレングス

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:58.5%

種別:シングルモルト

産地:ハイランド

製造会社:ディスティル社

実売価格:5500円前後

1杯(30ml)の価格:約240円

 

商品説明

バーボン樽熟成後にアメリカンオークの新樽でしあげることにより、ワクシーで華やかな柑橘の香りの理想的なバランスに仕上がったシングルモルト。冷却炉化をせず、カスクストレングスでボトリング。砂糖漬けのフルーツや青りんご、かすかにスパイスを感じる味わいです。

今回は以前扱ったディーンストン ヴァージンオーク(以後VO)のカスクストレングス(以後CS)版を飲んでいきます。

こちら先日某YouTuberさんが取り上げたんです。しかも「神コスパ、今しかこの価格で買えない、今すぐ酒のやまやで買うべき」みたいに煽った(失礼)ので「酒のやまや」のネットストアから消えたんですよねこれ…。

ホンマいつも思いますけどインフルエンサーというかSNSで有名な方の影響力ってヤバいですね汗。

何で酒のやまやが安いのかというと輸入元のコルドンヴェールがやまやとイオンの共同出資会社だからです。

売り切れたと言っても販売再開するかも知れませんし、お近くのやまや店舗だと残ってる可能性があるので今回取り上げました。ちな他の酒屋やネットストアは高過ぎるので今回は「酒のやまや価格5500円で買える前提」のレビューとなっていますのでご了承ください。

 

テイスティング

香り

麦芽、洋梨、赤リンゴ、みかん、バニラクリーム、ラムレーズン、木材に塗ったボンド。

これ、香り良いんですよね。年数表記なしのCSですが嫌なアルコールアタックは無く、開栓から間もなくでも滑らかなんです。ただその分他のCSと比べると香りの強さはそんなにかなと。

 

ストレート

まずVO同様に麦芽感とウッディなスパイシーさがかなり強く、蜂蜜、カスタードクリーム、僅かに焦げ感。余韻にクリームパンのような甘香ばしさが残ります。テクスチャーは少しマッドな、キュッキュとした感じ。

流石58.5%の飲み応え、そして原酒もそれなりのポテンシャルはあると思います。がスパイシーさがかなり強いのでこれが無理って方は多そうです。というか自分も少しキツイのでその分減点。上級者向きですね。

 

加水

(香)ストレートでもあった溶剤感が強めに出ました。トゥワイスアップまでいくとフルーティーさが鮮明に。

(味)少量加水だとストレートとあまり変わらないので同量加水(トゥワイスアップ)にすることに。麦芽、スパイシーさはそれなりに。加えてウエハース、ぶどう、柑橘、りんご、ワクシーさ。余韻にも酸味が残ります。

飲み応えは落ちますが、スパイシーさが許容値まで落ち着きフルーティーなトゥワイスアップいいですね♪

 

ロック

(香)バニラウエハースやレーズン、樽香。良き。

(味)甘み!酸味!ウッディスパイシー!のジェットストリームアタック!!!ロックで冷やすとギュッと詰まった甘みと少し若いウイスキー特有の酸味、そして樽感がそれぞれ主張してきます。余韻には麦芽感が残ります。

氷が溶けてもボディを保つ流石ハイプルーフ。このウイスキーの持つ要素をしっかり楽しめる面白いロック。少し落ち着きがなく飲みにくいと感じる方はいそうですが…僕は好きです♪

※個人的には氷を入れてあまり加水されてないタイミングが極上でした。

 

ハイボール

(香)爽やかな柑橘系の香りがかなり立っています。

(味)バニラ、モルティ、蜂蜜、柑橘系のフルーティーさ、新樽らしい甘い樽感。中盤まではクリーミーですが終盤から爽快な味わいに。

これ、中々美味いな。ノーマルVOはモルティさなど温かみのある味わいでしたが、CSはそれをベースにフルーティーさがしっかり出ていますね。少し薄めに作っても58.5%故にしっかり味の芯は残るので5500円でも比較的気軽にソーダで飲めそうです。

ただ…3000円台でこれぐらいの味を出せるシングルモルトはありそう。アラン10年やラフロイグ10年みたいな替えが効かない味わいでは無いかなと、、、

 

総合評価

確かにこれが5500円であれば結構コスパいいですね。

味わいとしてはノーマルVOの延長線上にあるもので、CSはよりスパイシーさとフルーティーさが強化されている印象でした。

加水、ロック、ハイボールが美味しかったです。ストレートも美味しいですが上級者向けですね。58.5%のシングルモルトが5500円で買えてこの味わい、コスパの良さ本物だなと感じました。

 

ただ正直ですよ…正直そこまで騒ぐほどのボトルかと聞かれたら疑問が残るかな…。美味しいし、嫌いな人もそんなにいない味わいだけど、同時に素朴なので中毒性もそんなに高くないというか。

この子はインフルエンサーに推されるまでSNSでプッシュする方がいたにも関わらずあまり注目されず通がひっそりと嗜むような銘柄でした。

その理由は趣味性が高いウイスキーはブランド力や所有欲を満たす特別感、中毒性といった価格スペックでは測れないXファクターが大きいウェイトを占めているからじゃないかなと。

まとめると確かにコスパは良いですが血眼になって探したり無理に高い価格で買うのはオススメしません。偶然やまやで見つけて興味があれば買ってみてください。

 

香りNASのCSとは思えない滑らかさ
ストレートある程度敵を倒してから挑むべき
加水フルーティーで飲みやすいのが好きな方はトゥワイスアップで
ロック移ろいも楽しめる黒い三連星ロック
ハイボール美味しいが他にありそうな味ではある
総合評価日陰者だったからこそ輝いていたボトル

今回紹介したウイスキー↓
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この記事を書いた人

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