基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:マクダフ・インターナショナル
キーモルト:ラフロイグ
酒齢:8年以上
店頭実売価格:3000円前後(高騰気味)
商品説明
アイラミストは名前の通りアイラモルトが使われたブレンデッドウイスキーです。ラフロイグをキーモルトにスペイサイド、ハイランドモルト、そしてローランドのグレーンをブレンドしたバランスのいいブレンデッドになります。
アイラミストの成り立ちは
アイラ ミストの歴史は 1927 年のアイラ島に遡り、その存在はアイラハウスのレアード家の息子 (ジョン モリソン、後のマーガデール卿) の 21 歳の誕生日を記念するお祝いに由来しています。英国全土からゲストが招待される予定でしたが、代表的なスモーキーなアイラ ウイスキーは誰の好みにも重すぎるかもしれないと考えられました。
そこでジョン・モリソン氏は、いくつかの異なるブレンドを用意するよう依頼した。ラフロイグ蒸留所のモルト ウイスキーは、ローランド グレーン ウイスキーとバランスをとる前に、さまざまな高品質のハイランドおよびスペイサイド モルトとブレンドされました。次に、彼は最も気に入ったブレンドを選択し、これを「ピュア アイラミスト」であると宣言しました。
と英語の公式サイトでは紹介されています。このレアード家はアイラ島の大地主だったようで、ボトルの中央に描かれている船と乗っている4人はロード・オブ・ジ・アイルズ=島々の王の意味があるそうです。
アイラミストは5年熟成の「オリジナルピーテッド」、「10年」、「12年」、「17年」など多くあるのですが、8年は日本、アメリカ、カナダ限定銘柄のようです。
テイスティング
香り
蜂蜜、りんご、ぶどう、アーモンド、バニラ、麦芽、消毒液。
注ぎたては少し硬く、アルコールや麦芽の香りが強いが段々開いてくる。
ストレート
序盤は麦芽の甘さがかなり強く、中盤以降はスパイシー。余韻に優しいピートが残ります。少し単調なイメージでしょうか。
アルコールの匂いはそこそこありますが、ピリピリした刺激は控えめでした。
ロック
冷やすと蜂蜜やメープルシロップの甘さが立ってきて、奥に青りんご、ナッツ。中盤以降はスパイシーさではなくビターさを伴ったピート。
加水が進むほど甘くなりアルコール感も飛ぶので飲みやすいです。ボディもそこそこありますね。
ハイボール
1:3で割ると蜂蜜や麦芽の甘さブワーッと広がってから磯感たっぷりのピート。フィニッシュはビター。全体的にクリーミィで飲みごたえがあります。
1:4で割ると甘さよりブドウ、りんご等のフルーティーさが目立ってきました。ピートもビターさもスッキリしてきてサッパリめに変化。
割り方によって飲み口がけっこう変わるので面白く、ピート加減が絶妙で素晴らしい。
総合評価
アイラにハマる程により個性的な銘柄を探すようになるのはウイスキーあるあるですが、こうしてバランスの取れたブレンデッドを飲むとその「いつでも飲める良さ」を実感しました。個人的にアイラモルトは飲むタイミング選びますからね。対してアイラミストはいつでも登板できるユーティリティさを持っていました。
しかし飲みやすい=個性が無いというわけでもなく、ラフロイグらしい牡蠣っぽいピートはしっかり感じました。何なら多くの方は「これぐらいがちょうどいい」と思うかも知れません。
ブレンデッドだから、と避けるのは勿体ない銘柄です。というか私は購入後これのロックとハイボールにハマってしまって数日こればっか飲んでました(笑)
しかし最近のアイラモルトの高騰を受けてアイラミストもどんどん値上がりしているのが残念。以前はNAが2000円、8年も2500円で買えてたんですけど現在3000円超えてきてるんですよね…値上がりは暫く続くでしょうから買うなら今すぐが良いとも言えますが私なら3500円超えたら絶対に買わないですかね。
※私は過激派の「ラフロイグ10年」や「アードベッグ10年」をスイスイ飲むような人間です。私にとっては心地よいスモーキーさでしたが一般の方には十分煙たいかも知れません。
香り | ピートだけで終わらない | |
ストレート | 単調で攻撃的 | |
ロック | 飲みやすく加水にも耐える | |
ハイボール | 絶妙なピーティーさで毎日飲める | |
総合評価 | 価格が適正なら★4.5は付けたい |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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