基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:シングルモルト
産地:スコットランド
酒齢:NAS(5~6年)
製造会社:グレンターナー・カンパニー
実売価格:2400円前後
商品説明
正確な商品名は「グレンターナー ヘリテージ ダブルカスク ポートカスクフィニッシュ」。バーボン樽で5年程熟成した後に1年ポートワインの樽で後熟したものとなっています。
グレンターナー社はフランスの「ラ・マルティニケーズ」の子会社で、同社はフランスではあのペルノリカールに次いで2位の売り上げ、世界で見てもトップ10に入るほど大きな酒類メーカーです。所有している蒸溜所は「グレンマレイ」「スターロー(別名グレンターナー蒸溜所)」の2つであり、ウイスキーの銘柄では「ラベル5」「カティサーク」等を有しています。
フランスの公式サイトによると「グレンターナーシングルモルトは、ハイランドにある同名の蒸留所で大麦麦芽から製造されるスコッチウイスキーです(日本語訳)」と記載されています。しかしスターロー蒸溜所はブレンデッド用のグレーンの蒸溜と瓶詰めを主に行っていてモルトを生産している感じではありません。また建てられているのもローランドです。そして他にグレンターナーという蒸溜所はいくら探してもありません。。。
どういうことだってばよ????
あまり小難しく考えないのであればスペイサイドのグレンマレイ蒸溜所の原酒を使った別銘柄ですよね。ウイスキー界のビッグネーム土屋守さんも「グレンターナーという蒸溜所はない、恐らくグレンマレイのシングルモルトではないか?」と発言しています。つまり土屋さんをもってしても断定的なことは言えないという不思議な銘柄なんですよね。
シングルモルトグレンマレイもまた安価でラインナップも豊富
グレンターナーのラインナップはこの「ポートカスク」「ラムカスク」「シェリーカスク」「12年」があり、どれも非常に安価です。特に12年は土屋さんがオススメしていたので凄く気になります…。
テイスティング
香り
強めのレーズン、麦芽、バニラ、青りんご、ぶどう、麺つゆ、薄っすらピート。そして奥にアルコール刺激。
芳醇とまではいきませんがネットリとした熟したフルーツの香りが支配します。開けたてはアルコール刺激が強かった印象がありましたが、今回は半年ほど経過していたので少し丸くなっていて2000円ちょっとのシングルモルトにしては上出来な香りに感じました。
ストレート
ぶどう、洋梨、蜂蜜、ブランデー、そして麦芽の甘さがフィニッシュまで続いて余韻はワインの心地よい酸味と渋みが残ります。
刺激はそこそこあるものの、オイリーで優しいフルーティーな甘さが良き。ポートカスクフィニッシュの良さが出ていますね。
これで2300円は中々凄いですよ…!
ロック
冷やすと序盤は麦芽感とアルコール刺激が感じられ、中盤以降はぶどうや洋梨のフルーティーさがより鮮明になりました。
加水が進むと前半は蜂蜜が増し増しで、後半のフルーティーさはドライフルーツやナッツに変わりました。
ロックも全然悪くないじゃないか…!
ハイボール
洋梨、みかん、レーズン、蜂蜜、モルティ、奥に微かにピート。後半はアルコール刺激を伴ったビターさ、そして余韻はフルーティーさが残る。
飲み口としてはサッパリしていて余韻の長さはそこそこ。ワイン樽ってハイボール合わないイメージありましたがこれはマッチしてますね。
やはりこれも価格を考えれば悪くない、いやむしろいい!!
総合評価
購入した時は「2200円安っ!でも完全に蒸溜所不明系やん…まぁハイボールで飲めればいいや」ぐらいの軽い気持ちだったのですが嬉しい誤算でした。
2000円台のシングルモルトといえば「グレングラント アルボラリス」が人気ですが、個人的には全然負けてないですね。シングルモルトはどんどん高騰していますからこういった安くて美味いコスパウイスキーはもっと注目されるべきだと思います。
香り | ねっとり熟したフルーツ | |
ストレート | PCFの良さ出てます | |
ロック | 若さはあるが許容範囲 | |
ハイボール | フルーティーでさっぱり | |
総合評価 | コスパは最強クラス |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
今回紹介したウイスキー↓
(画像をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます)