ツインアルプス

 

基本情報

容量:750ml

アルコール度数:40%

種別:ブレンデッド

産地:日本

キーモルト:不明

酒齢:NAS

製造会社:本坊酒造

店頭実売価格:2000円前後

 

商品説明

公式サイトによると

美しい自然の中に佇むマルス信州蒸溜所にて、中央アルプス駒ヶ岳山麓・地下120mより汲み上げた良質な水で仕上げています。樽香をきかせたウッディな香りと飲みやすさの中にもしっかりとしたコクのある味わいが特徴のブレンデッドウイスキーです。
※商品名の由来:マルス信州蒸溜所を取り囲む荘厳な2つのアルプス、中央アルプスと南アルプスを表現しております。

とのこと。

しかし私にはどうしても引っ掛かる部分があります。「仕上げています」という地雷ワード。そしてどこにも信州蒸溜所の原酒を使っている表記が無いことです。

グーグルの検索でも上位にくる大手ウイスキーブログでは「ツインアルプスに使われているモルトはマルス信州蒸溜所のもの」とありますが本当でしょうか?

公式サイトには原料原産地「英国製造、カナダ製造、国内製造(グレーンウイスキー)」という表記が。これの解釈は2パターンあり
①グレーン原酒はイギリス・カナダ・日本産をブレンド
②モルト原酒はイギリス・カナダ産、グレーン原酒のみ国産
恐らく①だとは思いますが、どちらにせよモルト原酒=国産という確証はここでは得られませんでした。

瓶裏の説明は「美しい自然環境の中、澄んだ空気と水から丹精込めて造られた原酒を、中央アルプス120mより汲み上げた水で仕上げています」と書かれていますが、ここでも水ばかりアピールして肝心の原酒の出所についてはボカしています。もし本当に国産なら「美しい自然の信州蒸溜所で造られた原酒を」と表記するはずです。

凄く…不自然です…

参考までに江井ヶ島酒造の「ホワイトオークあかし」はちゃんと裏に”明石市の蒸溜所で作ったモルト原酒を~”と表記されていますからね。そりゃ一番アピールしたい部分ですから普通はこう表記しますよ。

グレーンのみ英国製

信州蒸溜所がグレーンを作っているのかは不明ですが、私が思うにモルト原酒に一部もしくはすべてが海外原酒なのではないかと思います。

 

以上長めの「それって貴方の感想ですよね?」のコーナーでした。

 

テイスティング

香り

若さ、グレーン、アルコール刺激、レモン、バニラ、ウッディさ。

典型的な安物のウイスキーの匂い、かと思いきや奥にレモンやバニラは感じられた。

 

ストレート

 

メープルシロップ、バニラ、ラムレーズン、オレンジ、後半は蜂蜜祭り。

香り程はアルコールの刺激はなく、とにかく最後まで甘い。スモーキーさは皆無。

 

ロック

 

冷やすと甘さが落ち着いて若いグレーン感とアルコール刺激が目立ってしまった。

ビターさこそ変に出てこないが、代わりにレモンの酸味をけっこう感じます。個人的に飲みにくいロックという印象。

 

ハイボール

 

レーズン、りんご、みかん。フィニッシュは少しビターだがスッキリ系。

あまり特徴があるわけではないが、スッキリ爽快でいつでも飲める。食事との相性もいい。

 

総合評価

飲んでみた感想は「2000円の価値は見い出せないかなぁ」でした。

ストレートは意外と飲めましたし、ハイボールはスッキリ系で私は好きでしたよ。でも同じ価格帯のグランツ8年、バラン7年、バスカーなんかと比べて個性、滑らかさ、複雑さという点で負けているなと。

実はこのツインアルプス、私は3割引の在庫処分セールで購入したのですが、もしかしたら人気があまり無いのかも知れません。

でもスッキリ系ハイボールが好きな方であればけっこう気に入る可能性はあります。興味ある方は手に取ってご自身で確かめてみてください。少なからずハイボールであれば美味しくない、ということは無いと思いますよ。

 

香り若さ全面
ストレート複雑さは無いが飲める
ロックアルコール刺激&酸味
ハイボールスッキリで爽快
総合評価健闘はしてるがもう一歩

今回紹介したウイスキー↓
(画像をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます)

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