ディンプル 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:ブレンデッド

産地:スコットランド

製造会社:ジョン・ヘイグ社

キーモルト:マノックモア、グレンロッシー、ノッカンドゥ、グレンキンチー

実売価格:2500円前後

 

商品説明

ディンプルは歴史ある銘柄ですが、様々な買収を経て現在はディアジオ(※)が所有する銘柄です。そのためキーモルトはジョンヘイグ社の「マノックモア」「グレンロッシー」に加えてディアジオの「グレンキンチー」「ノッカンドゥ」が使用されています。しかし調べた限りだと現行のはグレンキンチーが核となっているようですが、ローランドモルトがキーモルトって珍しいですよね。

ディンプルとは「えくぼ」のことで、特徴的な形をしたボトル形状はそれを表しています。個性的で好きな人もいるでしょうが、私は場所を取るし注ぎにくいしで好きではないのです…。買う際は2本分ぐらい棚を占有することを覚悟してください(笑)

ディンプルの日本におけるラインナップは「12年」とNAの「ゴールドセレクション」のみとなっています。天下のディアジオの割にラインナップも少なく日本であまり見かけない銘柄ですが、実は日本での販売をMHD(※)ではなく「日本酒類販売株式会社」が行っているからです。

 

※MHD=モエヘネシー・ディアジオの略。洋酒輸入販売を目的に設立したLVMHとディアジオによる合弁会社。

※ディアジオ=ウイスキー界の絶対的王者。ジョニーウォーカー、オールドパー、J&B等の人気銘柄とタリスカー、カリラ、ラガヴーリン、オーバンなど30以上の蒸溜所を所有。ギネスビール、タンカレージン、スミノフウォッカ、ドンフリオテキーラ等もここ。

※LVMH=言わずと知れたルイヴィトンとモエシャンパン、ブランデーのヘネシーが合体した最強の銀河系企業。ディオール、フェンディ、ロエベ、高級時計のタグホイヤーなんかもここ。ウイスキーだとグレンモーレンジ、アードベッグという大人気銘柄を所有している。会長兼CEOの「ベルナール・アルノー」さんは最新のフォーブスの発表によると世界長者番付1位。28兆円の資産があるらしい。今後は金持ちの名前を出すときはイーロンマスクではなくベルナール・アルノーと言って下さい。

 

しかしマイナーでも12年物なら裏切らないだろうという我々の期待、それに応えてくれるのか確認していきます。

 

テイスティング

香り

バニラ、レーズン、蜂蜜、樽香、スモーキー。

メインは甘い香りでスモーキーさも中々強いです。アルコールの刺激は控えめで良き。

 

ストレート

 

口に含むとシャープな蜂蜜やレーズンの甘さが広がり、中盤にウッディさ、フィニッシュから余韻にかけてスモーキーさが支配します。

アルコールの刺激も少なく飲みやすい。しかしやや単調な印象。

 

ロック

 

冷やすと蜂蜜の甘さがつよくなり、若干ネガティブだった渋いウッディさが無くなってかなり飲みやすくなりました。

加水が進むと渋くないウッディさと、シナモンや漢方みたいな風味が出てきました。

個人的にロックはビターさも弱く味も面白いので好きですね。

 

ハイボール

 

ソーダで割ると青りんご、バニラ、シナモン、そして中盤からビターで渋めのウッディさ&スモーキーさ。余韻はスッキリでドライ。

序盤のフレーバーは心地よいものばかりで美味しいのですが、すぐにそれらが消えてビターさが支配するので飲みにくさを感じました。

 

総合評価

全体的に不味くは無いのですが、中盤以降の独特の渋みがどうも苦手でした

このディンプル12年は高騰する年数物の中で比較的安価でボトルも特別感あるので飛びつく方もいるでしょう。私がそうでしたから(笑)。しかし初心者が飛びつくと独特の渋さと場所をとるそのデザインから「あーやっぱり人気がない安いものには理由があるんだな」とがっかりする可能性は高いです。

逆にロックしか飲まない方、そして玄人にとってはアリな選択肢だと思います。どちらにせよ有名どころの12年を飲んでから買うのが正解じゃないかな。やっぱりジョニ黒とかバランタインってすげぇんだなって今回思いました。

 

香りシャープな香り
ストレート熟成感はあるが味は微妙
ロック渋み消えて漢方&ハニー
ハイボール食事に合わせるならいいかも
総合評価MHDが扱わない理由が分かる

今回紹介したウイスキー↓
(画像をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます)

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この記事を書いた人

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