基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:シーバス・ブラザーズ社(ペルノ・リカール)
キーモルト:ストラスアイラ
店頭実売価格:4000円前後
商品説明
皆さんが「ミズナラ樽」と聞いて真っ先に思い浮かぶ銘柄がこちらのシーバスリーガル12年ミズナラではないでしょうか?「いや響だけど?」と答えるのは私と同じ沼の住人ぐらいです(笑)
こちらは12年以上熟成されたシーバスリーガルの原酒の中から一部を日本のミズナラ樽で後熟(フィニッシュ)したものです。もう一度言いますが全ての原酒をミズナラ樽に詰めているのではなく”一部の原酒のみ”後熟しています。
「日本のウイスキー造りに感銘を受けたマスターブレンダーが日本の為に作った銘柄」ということで日本限定と公式にはありますが、英語のオフィシャルサイトには普通に商品ラインナップに載っているのでもしかしたら逆輸入という形で本国でも売っているのかも知れません。
今回飲むのは数か月前のリニューアル以前のボトルになります。2023年5月現在でもまだ店頭に旧ラベルが残っているのを見かけるので買うチャンスはあると思います。見分け方は単純にボトルや箱が太くずんぐりしていて「SPECIAL EDITION」と書いているのが旧ラベルです。
コチラは新ラベル。シュッとしていてSPECIAL EDITIONの表記がない
先にお伝えしておきますと「新旧どっちがええのん?」という質問には新ラベルを購入できていない為今回は答えをだせません(ボトルデザインは旧ラベルが好み)。今回は単にデュワーズ8年ジャパニーズスムース(ミズナラ)の発売に便乗して旧ラベルをテイスティングしていきます。
テイスティング
香り
オレンジ、りんご、蜂蜜、白いお花、白檀、ウッディ、薄いバニラ
何の引っ掛かりもなく滑らか。
ストレート
まず口いっぱいに蜂蜜の甘みが広がって、その後に白檀の香り。後半はフルーツの皮の苦みに似たビターな風味が出てきます。
しかしそのビターさも心地よく、アルコール感はほぼありません。
甘さがかなり強く全面に出ているので単調で甘過ぎると感じる方もいるでしょう。
ロック
※透明氷を切らしてしまいロックのみ製氷機の氷を使用しています。
少し冷やす程度では蜂蜜の甘みが依然として強く、そして後半のビターさは更に強調されました。
しっかりと冷やしても心地よい甘さは残り、やはり白檀は感じられ、更にナッツ、オレンジ、りんごが出てきます。
個人的にはしっかり冷やした方が甘みとフルーティーさのバランスが良く好みでした。
水割り
シーバスミズナラの水割りは美味しいと聞くのでロックに水を少し加えて水割りにしました。すると全ての要素が落ち着き、水のようにサラサラ飲めます。言ってしまうと麦焼酎「二階堂」の水割りばりに”水”です(薄くて無味という意味ではありません、水のように飲みやすいという意味です笑)。
これは逆に飲みやす過ぎて危険かも知れません。それぐらい何の抵抗もなく飲めます。ウイスキー嫌いだよって方でもこれは飲めるレベルです。
ハイボール
ソーダで割っても蜂蜜の甘さはあるが心地よい程度に落ち着き、青りんごやオレンジのフルーティーさ。中盤にはドライフルーツやバニラの優しい甘さ。余韻はすっきり。ドライさやビターさはあまりありません。
これも水割り同様にグビグビいける。しかし甘いのでクドいと感じる人もいるかもしれません。
総合評価
人気銘柄だけあって飲みやすくて引っ掛かりがない。それでいてしっかりミズナラのニュアンスも感じられます。
しかし常温だとかなり甘さが強いので、それが苦手な人も一定数いると思います。この甘さは通常のシーバスリーガル12年と共通なので通常のが甘過ぎだった方には向かないでしょう。また個性的でパンチを求める方にも向きません。
価格は4000円と12年物にしては高く、シングルモルトが買えてしまう価格なのは事実ですが、シングルモルトにはない”いつでも受け入れてくれる懐の大きさ”がこのシーバスミズナラにはあるように感じました。
とにかく飲みやすいので、普段ウイスキーを飲まない方へのプレゼントとしても最適で父の日のプレゼントにもうってつけ。特に父親世代の方にとってシーバスリーガル=高級スコッチのイメージなので喜ばれることでしょう。
香り | 甘くフルーティーでフローラル | |
ストレート | 甘く単調だが飲みやすい | |
ロック | しっかり冷やす方が個性でる | |
水割り | 水より水じゃ! | |
ハイボール | 何の抵抗も無く飲めるが甘い | |
総合評価 | 新ラベルとの違いが気になる |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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