デュワーズ 12年（旧）

2023年5月23日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：40％

種別：ブレンデッド

産地：スコットランド

製造会社：ジョン・デュワー＆サンズ

キーモルト：アバフェルディ

店頭実売価格：2500円前後

商品説明

デュワーズといえばジョニーウォーカーやバランタインと並び日本でも大人気のブレンデッドウイスキーシリーズです。モルト原酒とグレーン原酒をバッティングした後に後熟する「ダブルエイジ製法」を用いているのが特徴です。

しかし私の肌感ではホワイトラベルとカスクシリーズを除いた12年以上の年数表記ボトルは少し影が薄いように思います。ジョニ黒は人気オススメランキング常にトップですがこの12年は大抵微妙な位置にいます。

この上には25年、ダブルダブルシリーズ等があります

公式サイトに「12年以上熟成されたアバフェルディを中心とした40種類以上の原酒をブレンド。どこまでもなめらかな味わいと芳醇な香りが特徴的。少し贅沢なハイボールをお楽しみください。」とある通り、メーカーはハイボール需要を狙っているみたいですね。

実は12年物のブレンデッドでは珍しくコルクキャップなんですよね。私は毎度パラフィルムを巻くので正直スクリューキャップの方が楽だなぁと思っています。そして緑や透明瓶はよくありますが黒い瓶っていうのも特徴的ですよね。これに関しても個人的にはホワイトラベルの透明瓶の方が好きなんですよね（笑）

パッケージからして少し嫌な予感がするデュワーズ12年ですが味が良ければモーマンタイなわけで。早速飲んでいきます。

テイスティング

香り

蜂蜜、青りんご、柑橘、穀物、少しピート、ウッディ

若干アルコール臭はありますが気になるレベルではありません。

ストレート

まずグレーンや蜂蜜の甘さからきて、ナッツのクリーミィさ、中盤はオレンジやライムの酸味。フィニッシュにかけて薄っすらスモーキーさが出てきます。余韻はけっこうビターで渋い印象です。

アルコール感は少なく、味の好みさえ合えばかなり飲みやすいのではないでしょうか？個人的には余韻の渋さが気になりました。

ロック

蜂蜜、ナッツに加えて青りんごとビターチョコレートが出てきました。最後はやはりピート。

ビターさは相変わらずありますが、他のウイスキーロックと大差ないレベルに落ち着いたので、ストレートに比べて飲みやすくなった印象です。

ハイボール

やはりここでも蜂蜜の甘さ⇒ナッツのクリーミィさ⇒ライムの酸味⇒ほんのりスモーキー＆ビター。

面白いことに後味にお米の甘みのようなニュアンスが残りました。甘くクリーミィで余韻は短くサッパリ。

ビターさが強いので食事に合わせたい。サッパリ飲みたいなら薄めに作るのがいいのかも知れません。

総合評価

コピペかな？というぐらい飲み方を変えても感じられる風味に変化があまり感じられませんでした。それが悪いこととは言いませんが、多層的なウイスキーの楽しみを感じづらいのかなぁと。

そして全体的に12年物にしては少し単調で飲みやすさに振っている印象。誰でも飲める反面、面白さに欠けます。スモーキーさやフルーティーさのバランスを保ちつつしっかりとした個性を出しているジョニ黒やバランタイン12年に比べ無個性。人気の面でも劣るのが頷けます。

そして余韻に残るビターさが最後まで気になりました。強いてオススメを挙げるならロックが好みでした。次にストレート。そして公式推奨のハイボールが私はあまり好きではありませんでした。ハイボールだけならNAのホワイトラベルの方が好きですね。年数表記だけが正義ではないという正にいい例だと思いました。