ボウモア 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:シングルモルト

産地:アイラ島

製造会社:サントリー

実売価格:4500円前後

  

商品説明

今回もサントリー値上げ銘柄の中からのボウモア12年を飲んでいきます。

 

 

表の通り2024年4月から1700円ほどの値上げ。コロナ前は安いところだと3000円程で買えていたボウモアが倍の6000円になるんですかね?ホントもう勘弁して欲しいです。。。。

こちらの12年はよくアイラ入門としてオススメされる銘柄で、スモーキーさを表すフェノール値はスタンダードなアイラモルトの中では中間にあたる約25ppm(ラフロイグ10年は40ppm、アードベッグTENは55ppm)。華やかさ・甘さとスモーキーさのバランスが良く、派手さはないけど飲み疲れしない味わいとなっています。

 

ボウモア蒸溜所

 

ボウモアは1779年創業のアイラ島最古の蒸溜所で、スコットランド全体で見ても2番目の古さです(最古はグレンタレット)。その名はゲール語で「大きな岩礁」からきており、場所はアイラ島のちょうど真ん中辺り。

 

 

多くの蒸溜所は製麦業者(モルトスター)から大麦麦芽を購入して蒸溜するのですが、ボウモアは使用量の30%を自社製造の麦芽を使用。更にそのうち40%にフロアモルティングを行っています(つまり全体の12%がフロアモルティングの麦芽)。

ボウモアのピートボグ(ピートの採掘場)はアイラ島中央部の高台にあります。ラフロイグなどの海沿いのピートボグに比べ穏やかで乾いた風味を麦芽に与えます。それが「アイラの女王」と呼ばれる上品なスモーキーさを生んでいるんですね。

熟成庫もまた特徴的で、特に凄いのがスコッチ蒸溜所の中で最古と言われる第一熟成庫。海に面した場所に建てられたこの熟成庫は海抜0m、海面に対して半地下な造りとなっており、時には外壁に海水が打ち付けられるといいます。そんな特殊な環境で熟成された原酒には独特の海の潮っぽさが付与されるみたいです。

1994年に経営危機に陥っていたモリソン・ボウモア社をサントリーが買収したことで現在はビーム・サントリー所有の蒸溜所となっています。

 

テイスティング

香り

ピート、線香。ケミカル、蜂蜜、ソーセージ。

ピート&スイートで僅かにミーティー。香り立ちが良く、アルコール臭も穏やか。とてもいい香り。

少量加水でピートが落ち着いてよりBBQっぽくなります。

 

ストレート

優しいピート、蜂蜜、ナッツ、干し草、余韻にソーセージ、チョコレート。

開栓して時間が経っているからか、アルコール刺激はほぼ感じません。

他のアイラモルトほどパンチはないものの、優しく飲み飽きないバランス。ライト。

少量加水でピートが落ち着いて若干水っぽく。加水はNGか。

        

ロック

冷やすとピートよりもカスタードの甘い香りが前面に出てきます。そしてオレンジ。

味わいはストレートに比べケミカルさがより強く出てきました。加水が進むと水っぽく。

ちょっとボディが軽いなと思いました。私だったら小さい氷を入れます。飲みやすさはかなりあるんですけどね。普段ハイボールしか飲まないよって方にはいいかも知れません。

 

ハイボール

まず軽めのピート、続いて磯っぽさ、ベリー、心地よいカスタードの甘みを感じます。

やはりライトボディで軽いハイボールになりました。ピート一辺倒ではなく甘さもけっこう強いので、あまりピートが強すぎてもなという方にはボウモアのハイボールいいと思います。

逆に掴みどころが無いと感じる方もいそうですね。飲み始めの私もそう感じたのを覚えています。

 

総合評価

程よいピートに甘さ、ケミカルさ、フルーティーさのバランスがいい。アイラ入門にぴったりと言われる所以を感じることができました。

反面分かりやすさ、ボウモアじゃなきゃ駄目な個性はあまり無いかなと。まぁこのバランスの良さが個性とも言えますが。ピート大丈夫な初心者であればもっと分かりやすいラフロイグやアードベッグの方がピンと来る気はします

それと40%加水というのもあると思いますがけっこうライトボディですね。飲み疲れしないので普段飲みに適しているかもしれません。

個人的に値上げは仕方ないとして、せめてその価格であれば46%加水にして欲しいですね。40%加水で6000円は流石に高いと思いますので。

 

香り丸く香り立ち〇
ストレート上品な味の広がり
ロック飲みやすいが少し水っぽいかも
ハイボール甘臭ハイボール
総合評価4000円台前半であれば☆4を付けたい

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この記事を書いた人

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