バランタイン12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:ブレンデッド

産地:スコットランド

製造会社:ペルノリカール社

実売価格:2500円前後

商品説明

本当に偶然なのですが、この記事をアップしようとした昨日の夕方、”サントリーウイスキーの大幅値上げ”が発表され、同時にバランタイン12年が2024年5月に終売するという衝撃的な情報が入っていました。

 

 

いうて12年はどこのお店でも売っていますし、特段不人気という感じもしないのですが理由は何なんでしょう…。深刻な原酒不足が背景にあるにしてもスタンダードなブレンデッド12年熟成まで無くなるとは。。。本格的なウイスキー冬の時代到来かも知れませんね(泣)

 

それはさておきバランタイン12年はミルトンダフ、グレンバーギー、グレンカダム、プルトニー、スキャパ、バルブレアなどペルノリカール社が保有する原酒の中から12年以上熟成された原酒のみをバッティング、ボトリングしたブレンデッドウイスキーです。

本国の公式サイトによるとこの12年は「マスターブレンダー自身が飲みたいと思うブレンデッドを作った」らしいです。現在のMBはサンディー・ヒスロップさんなので、彼自身が美味いと思うブレンドに仕上げた、ということですね。

 

 

テイスティング

香り

カスタード、りんご、ラムレーズン、樽香、トースト、スモーキー。

アルコール臭は穏やかで香り立ちも控えめ。嫌な感じはありません。まぁまぁスモーキーさは強いと思います。

少量加水でオレンジの酸味が追加。そしてスモーキーさが落ち着いた印象。これは良い香りだ…!!

 

ストレート

アタックからスモーキーさが強く、トロッとした蜂蜜、りんご、ビスケットが続きます。余韻にもスモーキーさが口に残りますね。

安価な12年物にしてはかなりマイルドで刺激はほぼありません。この飲みやすさは同価格帯ではトップだと思います。複雑さや飲み応えはスペック相応。安価なブレンデッドに強い個性や飲み応えを求めない方も多いと思いますが、そういった方であればドンピシャじゃないかな。

少量加水で水みたいに飲めます。ビスケットが更にチャージされました。

 

ロック

香りはフレッシュなフルーティーさが出てきて非常に美味しそうです…。

味わいは相変わらずスモーキーさと蜂蜜、ビスケット、カスタードが強く、フィニッシュに欠けてみかんやぶどうのフルーティーさ、そして余韻は甘みが残ります。

氷が解けて加水が進んでもボディが失われず、むしろ序盤の味わいがマイルドになり後半の味わいが調和。フレグランススタイルといって公式がガッツリ冷やしたロックを推奨しているのですが、その理由が分かりました。確かにこれは美味い…。

 

公式推奨の飲み方

 

ハイボール

香りはモルティでフルーティー。とてもいい香り。

飲んでみるとスモーキーでモルティ、りんご、蜂蜜、カスタードなど基本はストレートと同じ味わい。フィニッシュは若干ビターで余韻にも煙たさが残ります。

けっこうスモーキーさが強く、それ以外はバランスが取れている。ジョニ黒なんかと比べ派手さは無く、飲み疲れしない地味で玄人好みな味わいな気がします。

 

総合評価

流石バランタインのスタンダード12年物、熟成感がしっかりあり、バランスがよくスモーキーでスコッチらしい味わいを堪能できました。しかし分かりやすさ、派手さはジョニ黒の方がありますかね。バランタイン12年はある程度ウイスキーを飲んだ人が美味しいと感じる味わいだと個人的には思いました。

何より特筆したいのがストレートの飲みやすさ。この価格帯でこのマイルドさは凄すぎる。ストレート童貞はこいつで卒業しましょう(大マジ)。フレグランススタイルのロックもまた美味しかったですね!

あと絶対に語っておかなきゃいけないのは価格!!実はジョニ黒値上がりしたので500円ぐらいバランは安いんですよね。それでこの完成度と入手性であればもっと注目されなきゃおかしいだろ!ってことで記事を書いたのですが…その日にまさかの終売発表…。

最後に私から終売に際して言えることは一つだけ。飲んだこと無い方は絶対に1本買っておきましょう。バランタインの凄さを感じられる銘柄だと思います。そして恐らく数年後にはきっとこう思うでしょう。

「あぁ…こんな美味しい12年物が2000円強で買えていた時代があったんだなぁ…あの頃はよかったなぁ…」

 

香り少量加水で本領発揮
ストレート価格以上のまろやかさ
ロックしっかり冷やして飲もう
ハイボール玄人好みなハイボール
総合評価飲み手は選ぶが完成度は間違いない。終売前に絶対に買っておきたい。

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この記事を書いた人

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