真のロールスロイスはどれだ!?シェリー系シングルモルト飲み比べ!

 

お疲れ様です。

皆様は「シングルモルトのロールスロイス」という言葉をご存知でしょうか?

これはロンドンにある高級老舗百貨店「ハロッズ」が出していた雑誌「ウイスキー読本」にてマッカランを形容した言葉です。

ロールスロイスといえば5000万円以上する超高級車メーカー。ドシッとした重厚感、空飛ぶ絨毯に乗ってるかのような滑らかな乗り心地、そして細部まで作り込まれた豪華な内外装が特徴です。

 

しかし多くのウイスキー飲みがこう思っているハズです。

 

「え?今のマッカランは言う程ロールスロイスか?」

 

そこで今回は一番スタンダードなマッカラン12年2種とその他スコッチのシェリー系シングルモルトを飲み比べて”真のロールスロイス”を独断と偏見で決めたいと思います。

今回比較するシングルモルトの選定基準は「シェリー系SMとして有名」「カスクフィニッシュではなく最初からシェリー樽で熟成された原酒を使用している」です。

・マッカラン12年 シェリーオーク
・マッカラン12年 ダブルカスク
・グレンドロナック12年
・グレンファークラス12年
・ダルモア12年
・エドラダワー10年
・グレンアラヒー12年
・アラン シェリーカスク

※アラヒーとドロナックは旧ボトルですが今でも普通に買えるので今回は選びました。

また、単純に味が美味しいのも大事ですが、やはりロールスロイスに掛けたいので「重厚感」「滑らかさ」「ボトルやブランドの高級感」を基準に決めていきます。

 

飲み比べ

ザ・マッカラン12年 シェリーオーク

香り…熱を入れた林檎やレーズン。フレッシュな果実の酸味。奥にアルコール感。同時に香り立ちも控えめか。

味わい…カカオ70%ぐらいのビターチョコにドライフルーツを少し噛んだ味わい。アルコール感も奥に少し残ってるがボディが相当ライトなので刺激感じない。

ロック…黒糖&柑橘の香り。しかし味は更にライトでビター主張。こりゃアカン…。

重厚感かっる…
滑らかさ若さあるがボディが軽い故に刺激も皆無
高級感ボトルはいいがキャップが安っぽい。ただマッカランを飲む特別感は多少ある。
総評ロールスロイス感は薄いが混ざりっ気無しなTHEシェリーという味わいは流石。高いけど。

 

ザ・マッカラン12年 ダブルカスク

香り…黒糖、熟した林檎、ビターチョコ、ヨーグルト、僅かに硫黄。シェリーオークより明らかに香り立ちが良い。

味わい…メープル、ナッツ、蜂蜜、洋梨、林檎、ビターチョコ。最初は甘く後半ビター。けっこうフルーティー。やはりライトめ。

ロック…レモンクリーム、梨の香り。味は相当ライトになるものの、ビターさ落ち着いて黒糖が主張。悪くない。

重厚感シェリオよりはヘビーだけどそれでもライトめ
滑らかさこの辺りは流石か
高級感シェリーオークと比べると売れ残ってるイメージなので一段落ちる。
総評シェリー感はシェリオに劣るがフルーティーで数千円安いダブルカスクも悪くない。高いけど。

グレンドロナック12年

香り…砂糖漬けした果物、チェリー系の酸味、バナナ、バニラ、洋梨。香り立ち◎。

味わい…バナナ、ドライフルーツ、ミルクキャラメル、後半はスパイシー。滑らかでクリーミー。ボディはミディアムか。

ロック…ヨーグルト、トロピカルフルーツの香り。味は明るいレーズンなどフルーティーさ強調。革っぽさ。鼻からスパイシーさ抜ける。良い。

重厚感マッカランよりは重いがまぁミディアムか
滑らかさ引っ掛かる感じ無し
高級感デザイン好きだけど高級感は無し
総評ロールス感はそこそこだけど、価格を考えたら明らかマッカランより上。

グレンファークラス12年

香り…洋梨、ナッツ、チーズ、少しだけチョコ。香り立ち良いが同時に刺激もかなり強いのが✕。

味わい…洋梨、オレンジ、蜂蜜、ナッツといったバーボン樽っぽい要素が多め。鼻から硫黄が抜けていく。

ロック…溶剤や林檎の香り。味は林檎やオレンジ、蜂蜜。若干のトロピカルと溶剤。シェリー感は希薄だがフルーティーでロック美味しい。

重厚感普通
滑らかさ味もそうだが特に香りが刺激アリ
高級感親しみやすさ重視
総評思ったよりシェリー感無かった

ダルモア12年

香り…すんごい特徴的。酸味と甘みが混じり合ってる。特に感じるのは黒糖と柑橘感。刺激は無し。

味わい…前半がジューシーなフルーティーさメイン。後半からマーマレードやチョコの甘さ。余韻に強めのレーズン。刺激は無いが、やはり40度、軽め。

ロック…フルーティーながら香り立ちは弱体化、味はそれ以上に水っぽく。アカン…。

重厚感度数上げてクレメンス
滑らかさ刺激はほぼ無い
高級感映画で使われるような銘柄。牡鹿のエンブレム、かっこいい!
総評軽いしロック駄目だけど味は良い。ただ若干癖あるか。

エドラダワー10年

香り…ヨーグルト、柑橘、麦芽、ブランデー、チョコ。最初は個性的だが次第にフルーティーに。

味わい…メープルシロップのトロッとした甘さ、ブランデーチョコ、コーヒー、樽感、少し柑橘。全体的にクリーミーで濃厚。刺激は無く飲みやすいけど鼻から抜ける硫黄感が人を選ぶかも。

ロック…ヨーグルトの酸っぱい香り。加水に負けないボディ感があり、麦芽やコーヒーのニュアンスが顕著に。甘さも程よくロック美味しい。

重厚感40%とは思えない
滑らかさボディのしっかり感の割に刺激は感じない
高級感ラベルは庶民的だけどボトルやキャップの形状はエエもの感あり
総評人は選ぶ。僕は好き。10年ながらドシッと滑らか。

グレンアラヒー12年

香り…キャラメル、カスタードクリーム、ベリー、アーモンド。オレンジ。香り立ちは良いが若干若さも漂う。

味わい…ドライフルーツ、蜂蜜、ナッツ、チョコ。滑らかで濃厚な味。

ロック…カカオやコーヒーの豆感が強調。味はめっちゃフルーティー。甘さも程よく残る。エドラダワー以上にロックとの相性素晴らしい。

重厚感46%が効いてる
滑らかさ気になる程の刺激は無し
高級感安っぽくもないし、高そうでもない
総評個人的にはかなり好きな銘柄、だけどシェリー感はそこそこ。

アラン シェリーカスク

香り…まず味噌汁。途中からミルクチョコレート。奥に洋梨。トロピカルフルーツ。

味わい…最初はミカンやキウイの酸味、中盤からチョコ、マーマレード、蜂蜜の甘さが押し寄せてきます。度数ほどの飲み応えはないものの、ホンマ55.8%か?ホンマNASか?ってぐらい刺激無し。

ロック…ありゃ?冷やすと香り閉じる。しかし味はボンタンアメのような柑橘&スイート。美味い。

重厚感流石55.8%
滑らかさ度数の割に全然滑らか
高級感オシャレで高級感もある
総評最近入手しやすくなったのも◎

 

まとめ:この価格帯でロールスロイスの名は荷が重い

元も子もないですが今回飲んでみて思ったのが1万円以下の銘柄だとロールスロイスという形容をするほどの味わいが出てる銘柄は無いかもですね汗。

個人的にはしっかりとした味わいと滑らかさのバランスが高次元に纏まっている「アラン シェリーカスク」がロールスの名に一番近かったかなと思いました。味の好みだけで言えばアラヒーも凄く好きです。他も有名&人気銘柄だけあって美味しかったですね。

ただファークラスはホンマにシェリー系シングルモルトを代表する銘柄か?ってぐらい、そこまでシェリー感は出てなかった。まぁファークラス蒸溜所はシェリー樽を4thフィルまで使うので一口にシェリー樽原酒と言ってもあまりシェリーシェリーしてないのかもですね。

さて主役のマッカランですがシェリーオークはボディが軽いものの「これぞシェリー!」という味わいと飲みやすさで特別感ありました。ダブルカスクもまぁ悪くない。ただ…高い!!しかもまた値上げするらしいですよ!!アホちゃうか!!!

近年シェリー樽系シングルモルトはぐんぐん価格が上昇していますが、心なしかウイスキーブームも落ち着いてきた気がするのでまたマッカラン12年が6000円ぐらいで買える日が来るかも知れませんね。

今回紹介したウイスキー↓
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