基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:日本
製造会社:(株)サクラオブルワリー&ディスティラリー
実売価格:2800円前後
商品説明
戸河内PREMIUMは広島県の桜尾蒸溜所で作られたブレンデッドウイスキー。しかも公式サイトに
SAKURAO DISTILLERYで蒸留、貯蔵したモルトウイスキー、グレーンウイスキーを厳選しブレンド、ボトリングしたジャパニーズウイスキー、ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内をお届けします。
※2021年に制定されたジャパニーズウイスキーの定義に準じた商品です。
とあるように、モルト原酒・グレーン原酒ともに桜尾蒸溜所で作られ、更に3年以上熟成させていることが分かります。リニューアル前のPREMIUMが付かない戸河内(ブレンデッド)は海外原酒も使用していましたが、PREMIUMは2021年に制定されたジャパニーズウイスキーの定義に沿う形で作られたウイスキーということが伺えます。
熟成に関して樽の種類や場所は調べても分かりませんでした。無印戸河内は廃トンネルで熟成していましたが、PREMIUMもトンネル熟成かは不明です。価格的に新樽かリフィルバーボン樽でしょう。
また派生商品のカスクフィニッシュシリーズが3種類出ており
SAKE…桜尾B&Dが醸造した純米酒を熟成した樽で後熟
BEER…IPA(ホップを通常より多く使用したビール)を熟成した樽で後熟
PEATED…スモーキーウイスキーの熟成に使用した樽で後熟
となっています。それぞれ定価3300円ほどと手が届きやすく、ラベルも統一感あるので全種類揃えて飲み比べ&ディスプレイしたいというファンも多そうです(私はお金が…)。
公式サイトもかなり力が入っていますね!
テイスティング
香り
フレッシュな青りんご、穀物、カシューナッツ、ミルクキャンディ、バニラ、日本酒、オレンジ。
フルーティーさが強く、続いて穀物、そして甘みの順。注ぎたてはアルコール刺激が強めですが次第にオレンジの酸味の後ろに隠れて少し丸くなります。
このアルコール臭がもう少しマイルドなら私好きな香りなんですけどね…。
ストレート
まず蜂蜜の甘さがかなり強く、次いでオレンジ、ナッツ、乳製品、そして穀物。余韻には甘さと酸味が残ります。
全体的にライトな印象。甘みと酸味がシャープなので、中々癖のあるテイストかと思います。
アルコール刺激に関してはやはり若めなのかまぁまぁあります。
ロック
冷やすとバニラの甘い香りが強くなり、優しいスモーキー臭が出てきました。
味わいは基本ストレートと同じでかなりシャープ。そしてフィニッシュにチョコレートとスモーキーさ。前半が酸味メインで後半はスイートビター。
勿論加水された分は飲みやすくなりましたが、酸味がより強く、甘みが少しダウンしたのでトータルの飲みやすさは変わらない印象でした。
ハイボール
香りはオレンジが強く、更にぶどう、バニラ。
味わいは日本酒を連想するような米っぽさ、穀物の香ばしさがかなり強い。加えて緑茶、ナッツ、ぶどう、僅かに蜂蜜の風味。余韻には草っぽさが残ります。
嫌なビターさはなくサッパリしているので食事向き。それぞれの風味は癖がありそうですが、意外と初心者の方も飲みやすそうです。
総合評価
もうこれ私のブログではお馴染みの結論ですが、3000円弱の価格帯にはもっと熟成感があって美味しいブレンデッドがあるので、それと比べた時に「う~ん…これじゃなくていいかな」。
若さとグレーン感が強く、もう少し熟成感や戸河内じゃなきゃ出せない個性があるといいかなと思いました。またシャープな味わいも安っぽい感じがして好きではなかったです。
これが数量限定のシングルモルトなど持ってるだけでテンションぶち上がる銘柄ならコスパとか野暮なこと言わないのです。でもこれは普通に買えるブレンデッドですから私はどうしてもコスパに目が行きます…。
ちなみにSNSを見てみると美味しいという意見の方が多いです。同時に微妙という意見もチラホラ。やはり人を選びそうですね。リスクを避けたい方はハーフボトルも検討してみて下さい。
最後に日本酒が入ってそうな日本的なボトルデザイン、これは評価したい。一目でジャパニーズウイスキーだと分かりますからね。
香り | アルコール強し | |
ストレート | シャープで若々しい | |
ロック | アルコールは落ち着いた | |
ハイボール | さっぱり穀物感 | |
総合評価 | 企業努力は感じるがコスパがイマイチ |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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