ラフロイグ 10年(新ボトル)

 

基本情報(新並行輸入)

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:シングルモルト

産地:アイラ島

製造会社:ビーム・サントリー

実売価格:???

 

商品説明

ラフロイグのパッケージリニューアルが発表されて半年以上が経ち、今回ようやく新パッケージの並行輸入品が手に入ったので旧ラベルと飲み比べをしたいと思います(※3月時点ではまだリニューアル時期は不明)。

サントリーの偉い方は今回のリニューアルについて

ラフロイグ蒸溜所は200年以上にわたってウイスキーを造っています。環境への影響を低減し、私たちが依存している天然資源を保護するための措置を講じることが重要です。この新しいパッケージは、ラフロイグの真の個性と高い品質を維持しながら、持続可能性への展望を前進させることでしょう。

つまりSDGs関連のリニューアルがメインで中身のリニューアルについては名言されていません。とはいえ変更無いならファン離れを抑えるために「品質を維持しつつ」なんて言わずに「中身は変わらない」と言うでしょうから味も変わっていることでしょう。

 

 

缶の容器から紙箱に変更(今回箱なし)。またラベルも基本デザインは大きく変わらないものの、少しテイストが変わっています。そしてコルクキャップが木製に変わっています。

 

 

今回は便宜上現行を旧ラベルとして表記します。また飲み比べは開けたての新ラベル(並行40%)と開栓して暫く経っている旧ラベル(正規43%)の比較なので完全にフェアではありません。そして並行品が中身そのまま国内正規として発売されるかは不明。その点はご了承くださいませ。

 

テイスティング

左が新、右が旧。肉眼で見る限り大きな違いは無さそう。

 

香り

(旧)まずTHEラフロイグというヨード感が爆発した後に醤油、レモン、焚火、病院などを感じます。荒々しいのに不快に感じることはありません。

(新)まずお菓子の「白い風船」のような軽やかな香ばしさとミルククリームの甘み。少し遅れてヨード、そして醤油。ケミカルさはほぼ感じないですね。旧の荒々しさは影を潜めタリスカーやボウモアぐらいの落ち着いたピート香に感じましたね。

また香りの広がりに関して旧はドンッと一気に来るのですが、新はフワッジワーッ…と少し遅れて広がってきます。開栓したてでも新ラベルはアルコール臭全く感じませんね、素晴らしい。

 

白い風船、たまに食べると美味しいよね

 

ストレート

(旧)病院で作った炭火焼鳥ぐらいケミカルなスモーキーさがやってきますが角が立っておらず心地よい。そしてミルク、潮気、若干熱を入れた果物を感じて余韻にはケミカルな苦みが残ります。10年熟成の割に角の丸い滑らかな舌触り。スモーキーさに耐性がある方であれば意外とスルスル飲めてしまうのではないでしょうか?

(新)やはり旧に比べるとファーストアタックのピートスモークは控えめで、すぐにバニラやドライフルーツの甘みがやってきます。フィニッシュにはやはり潮気を感じて余韻には最初からずっといたピートスモークがスーッと伸びて消えていきます。

ラフロイグらしく好き嫌いが分かれる強烈さがあるのは旧ラベル。新ラベルはスモーキーさ以外にも甘みや潮気を感じられるバランスの良い味わい。また味がドカンと広がる旧に対して新はジワッと上品に広がるという点も面白い違いですかね。

 

トゥワイスアップ

(旧)加水によりシャープな香り立ちに。柑橘感が立ち、酸味、甘み、スモーキーさとのバランスが良くなった。味わいはピートスモークが少し落ち着き甘みが増します。

(新)香りはこちらも柑橘が立ってきましたが、同時にスモーキーさは酸味や甘みの後ろに隠れてしまいました。味わいは旧よりも更にピートスモークが落ち着いて甘み強調。

両者明らかに違うのが加水したときに新の方が水っぽくなってしまうこと。度数3%の差だけでなく酒質の差でしょうね(多分)。私はトゥワイスアップでも飲み応えがある程度残る旧が好きです。

 

ロック

(旧)モルトやナッツの香ばしさ、レーズンの甘い香りが強く出てきました。味わいはより炭っぽいような焚火系の少し苦みを伴うスモーキーさに変化。奥にナッツやドライフルーツ、ジンジャーが主張してきて飲み応え◎。氷が溶けて加水されても負けづらい。

(新)こちらはミルクっぽさが強調。それ以外の香りは落ち着きました。味わいは甘さを伴う心地よいピートに蜂蜜、ジンジャー、柑橘を感じて最後はさっぱり消えていきます。こちらは苦みを伴わないので飲みやすい。

味だけで言ったら新が好き。でもトゥワイスアップ同様に加水に負けやすい点に注意。

 

ハイボール

(旧)ヨードチンキの香り!!飲み口はクリーミィ。まずスモーキーさから蜂蜜、モルトの甘み、ローストアーモンド、奥に柑橘があって余韻にはまったりした甘みが残ります。

(新)少し弱いヨードチンキの香り!!旧と違いサッパリめなスモーキーさから始まり、中盤はクリーミィな樽感、蜂蜜、微糖コーヒー、ぶどうが感じられて余韻はスッキリしました。

旧はスモーキーでこってりクリーミィなのに飲みやすい、某ベッグの言葉を借りるなら「ピーティー・パラドックス」です。美味い。新は新でただスッキリしたのではなく別の味わいを獲得しているのでこれはこれで美味しいと思います(ちょっと嘉之助っぽい気がします)。

 

総合評価

基本的な方向性は一緒です。ただし「好きになるか、嫌いになるか」と言われた人を選ぶ強烈な個性(ピートスモーク・ケミカルさ)は少し丸くなり、ボディが軽くなったかなと。代わりに得たもの(感じられるようになった風味)もあるのでどちらが良いかは完全に好みですね。新旧どちらも嫌なアルコール感が無く、ウイスキーとしての完成度は高いと思います。

結論として「ラフロイグらしい・替えが利かないのは旧」「万人受け・上品で飲み疲れしないバランスなのは新」ですね。私はどちらも好きです。あ、これはあくまでこの2つを比べた時の話で、単品で見たら旧ラフロイグもピートに慣れていれば飲みやすい銘柄ですし、新ラフロイグもダメな方は絶対にダメなぐらいは煙いです。

僕は旧ラベルがかなり好きなので既にストック買ってありますが、まだの方は4月の値上げ前に買っておいた方がいいかもですね。既に店頭でもネットでも昔に比べだいぶ高いですが、終売して完全に旧ボトルになったらもっと値上がりするのは確実ですからね。

最後に絶対に言っておきたいのがラベル!!何この寄せ書きみたいなデザイン!!旧ラベルの方が高級感あって好きでした。何で最近のウイスキーってポップになっちゃうのよ…。

 

香り白い風船
ストレートバランス型
加水加水に負ける
ロック小さい氷で
ハイボール万人受けハイボール
総合評価美味しいが多少高くても買おうと思えるのはラフロイグらしい旧ラベルの方かな

今回紹介したウイスキー↓
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[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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