ラフロイグ 10年

 

基本情報

容量:750ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:アイラ島

製造会社:ビーム・サントリー

実売価格:6500円前後

  

商品説明

新年明けましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いします。

2024年一発目は「知らぬ間にとんでもなく値上がりしていた」でお馴染み、ラフロイグ10年を飲んでいきます。

まず重要な前提としてラフロイグ10年は2種類あります。
40%加水で700mlボトル…大半の並行輸入品が該当
43%加水で750mlボトル…日本正規品&一部の国の並行輸入品
今回飲むのは後者になります。どちらが良いかは好みだと言われています。

この10年はファーストフィルのバーボン樽原酒のみが使用されています。これは北米市場を念頭に作られているからだそうですよ。

 

ラフロイグ蒸留所

ラフロイグは言わずと知れたアイラ島を代表する蒸溜所で、その名はゲール語で「広い入り江の美しいくぼ地」という意味だそう。ラフロイグ蒸溜所の外観は全スコッチの中でも人気が高いと聞きます。確かに美しく、歴史も感じられる素晴らしい外観ですね。

 

数少ないフロアモルティングを行っている蒸溜所で、その割合(自社製麦)は全体の15%だそう。残りを同じアイラ島にあるポートエレンから購入しており、稀に本土のモルトスター(製麦業者)からも購入しているそうです。実は自社のモルトはフェノール値45~55ppmであるのに対して購入したモルトは35~40ppmと弱めになっているらしく、ラフロイグではこれらを混ぜて使用しています。

その強烈なスモーキーさから「You either love it or hate it.」=「好きになるか、嫌いになるかのどちらか」というキャッチコピーで売られている、というのは有名な話。生産量はアイラ最大の330万ℓ、更に原酒の70%はシングルモルトに回しているにも関わらず”原酒が足りない!”となっているのはそれだけ世界中にファンが多いってことなんでしょうね。

現イギリス国王であるチャールズ3世がこよなく愛している蒸溜所(ウイスキー)であり、シングルモルトとして唯一ロイヤルワラント(王室御用達)を授かっています。

ラフロイグを所有していたビーム社をサントリーが買収した為、現在はビーム・サントリー(サントリーグローバルスピリッツ)の所有蒸留所です。

 

テイスティング

香り

磯、ヨード、焚火、りんご、レモン、バーベキュー、醤油せんべい。

スモーキー一辺倒ではなく、柑橘感もけっこうあります。アルコール刺激はなく、これ私好きなやつ。

加水でスモーキーさが抑えられ甘さが出てきました。

 

ストレート

やはりファーストアタックは強烈なピート、磯、ヨードチンキ。しかしピートに慣れている方であればすぐにミルキーや熟した果物の甘さを感じると思います。また余韻にコーヒーのニュアンス。全体的にまったりとした飲み口。

開栓してある程度経つからかアルコール刺激はなく、ピート香に対して耐性がある方であればスルスルと飲めてしまうことでしょう。

トゥワイスアップで飲みやすくはなるが、上記のまったりとした飲み口が崩れてしまった。加水は少量にしたい。

        

ロック

冷やすと一気にスモーキーさが落ち着きスイートでフルーティーな香りに。

味わいとしてはスモーキーさがヨードというよりバーベキューや焚火のようなスモーキーさに変化。最初はビターさも感じますが、中盤にはちゃんと甘さがありました。余韻には香ばしさやスモーキーさが残ります。

ビターさといっても心地よい程度でこれもまたアクセントとしていい味出してます。

 

ハイボール

香りは心地よいピートの中に甘さとフルーティーさを感じます。

味わいは真っ先にピートがやってきますが、それ以外にグレープフルーツの柑橘にバニラの甘さ。余韻には生薬やシナモンのようなケミカルさが残ります。

ストレートがまったりしていたのでクドいハイボールになるのかなぁと思っていたら、実際は飲み応えと共に爽やかさが感じられるハイボールでした。癖があるのに飲みやすい。こりゃラフロイグハイボールが人気なのも納得。

 

総合評価

ラフロイグ10年は私がウイスキーを飲み始めた頃に飲んでいた銘柄でした。当時は強烈なピート香が癖になりうめぇ!って程度でしたが、4年経った今回は舌が肥えたのか様々な良さが感じられて「えっ…ラフロイグ10年ってこんなに完成度高かったんだ」と驚かされました。

何かラフロイグって初心者お断りというイメージありますが、むしろこのハイボールの飲みやすさと完成度は初心者から上級者までオススメできる銘酒であります。ピートが強いからと初心者が飲まないのは勿体ないですね。とはいえ苦手な人は全くダメでしょうから、とりあえず居酒屋やバー、洋食店なんかで飲んでみるのがいいかも知れません。

今回改めて美味しいなと思ったので値上げ前にストック欲しいのですが…さすがに高くないですか!?3年前とか4000円ぐらいでしたよ?ちなみに今回のボトルは2年程前に購入したもので、一部のマニアは現在売られているボトルはラベルこそ変わっていないものの中味が変わり美味しくなくなったと言っていたりします。

まぁマニアが言ってることは不確定なので勘案しないものとして、今回の味で6000円台中盤という価格を元に考えたときに手放しでオススメできるかと言われたら怪しいかも知れません。たまにセールなんかで5000円ちょっとで売られていることがあるので、その価格であれば私はオススメしたいと思います。もし4月以降に7000円超えたら私は多分買わないでしょうね。。。

 

香り煙柑橘
ストレートまったり美味い
ロック美味いがビターになる
ハイボールめっちゃ飲みやすい
総合評価5000円なら☆4.5
6000円なら☆4
7000円なら☆3

今回紹介したウイスキー↓
(画像をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます)

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この記事を書いた人

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