マクリーンズノーズ

2024年1月7日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：46％

種別：ブレンデッド

産地：スコットランド

製造会社：アデルフィ社

実売価格：4800円前後（高騰気味）

商品説明

マクリーンズノーズはボトラーズとして有名なアデルフィが製造・販売を行うブレンデッドウイスキー。25000本の限定リリースでノンチルフィルタード、ノンカラーリングの46％加水となっています。

マクリーンズという名は制作チームの中心人物「チャールズ・マクリーン」から取っています。私は知らなかったのですが彼は多くのウイスキー本を執筆している有名なウイスキーライターのようで、日本で言う土屋守さんのような存在らしいです。

①2018年蒸留のウエストハイランド産シングルモルト（バーボン樽）＝40樽
②　　　　　　　　　　　〃　　　　　（シェリーホグスヘッド樽）＝16樽
③2016年蒸留のキャンベルタウン産シングルモルト（バーボン樽）＝5樽
④2017年蒸留のローランド産グレーン（バーボンホグスヘッド樽）＝21樽

構成内容は上記の通りで、モルト原酒比率は何と驚異の約75％！！シェリー樽原酒も約20％使われているという、NASブレンデッドながら中々豪華な内容となっています。2023年ボトリングだとするとメインは5年熟成のモルトと6年熟成のグレーンとなりますので比較的若いウイスキーと言えます。

メインとなるウエストランド産モルトはアデルフィが所有している「アードナムルッカン蒸留所」の原酒と言われています。ここはスコットランド最西端の蒸留所なので十中八九間違いありません。アードナムルッカン（アードナマッハン）は2014年創業の新しい蒸留所ながらコアなウイスキーファンからは非常に評価が高く、シングルモルトはNASでも平気で8000円以上してきます。

テイスティング

香り

ピート、焚火、生姜せんべい、干し草、桃、オレンジの皮、カスタード。

スモーキーさが一番主張が強いですね。その奥から甘さや酸味、渋みなど様々な香りが顔を出します。多層的で奥深い香り。アルコール刺激もありません。

少量加水で更にスモーキーさがアップしてアーモンドチョコが追加。

ストレート

心地よいピートからきて濃厚なナッツ、チョコレート、砂糖漬けした果実、渋い樽感、スパイシーな花椒、潮っぽさ、余韻にあんこやカスタード。

ボディはミディアム。アルコールの角は取れていて、香り同様にスモーキーさからシェリー感まで様々な要素が感じられます。全体的にまったりとした口当たり。

少量加水で潮っぽさが更にアップ。極端に水っぽくもならないので、こういう味好きな方にはたまらないでしょうね！

ロック

冷やすことでスモーキーさが抑えられて甘い香りが全面に。

味わいはストレートのバランスそのままに、シャープな口当たり。余韻があんこマシマシに。

マクリーンズの良さが崩れることなく飲みやすくなった印象。これ、美味いなぁ…。

ハイボール

香りはフルーティーさとスモーキーさが僅かに香ってきます。

味わいはピートや燻製のスモーキーさに蜂蜜レモン、ホワイトチョコ、ビーフジャーキー、余韻には甘さが残ります。

クリーミィで味わいはしっかりめ。程よいピートと共に甘さが感じられて意外にも飲みやすい。ピートが大丈夫な方であれば皆好きなんじゃないかな？

総合評価

発売直後からコアなウイスキーファンの間で話題になった当ボトル。その評判に違わぬ完成度でした。それで5000円以下でアードナムルッカンと程よいシェリーを感じられる、これコスパかなり良いぞ…

上級者から初心者まで、ピートが大丈夫な方であれば絶対に買って損しません。最初は何でブレンデッドモルトじゃないんだ？って思ったのですが、25％のグレーンが良い感じにモルトの個性を邪魔せずに飲みやすさを追加しているってことなんでしょうね。いや～お見事、脱帽です。

加えて私が推したいのはボトルデザイン。これ本当にかっこいいんですよね。部屋にポンと置いてても映えるますよ絶対。

こちら上記の通り数量限定なので、少しでも気になる方は是非お早めに購入をお勧めします。既にネットは高騰気味なので店頭で見つけたら買ってみて欲しいですね。

Xのフォロワーさんで購入した方は漏れなくストック欲しいと言っていました。私も今回のテイスティングで改めて美味しいなと思ったのでもう1本買いたいと思います。

香り		多層的な香り
ストレート		そのままでも少量加水でも美味い
ロック		ロックの理想形
ハイボール		飲み応えに飲みやすさを添えて
総合評価		買わない理由を探す方が難しい