ベンロマック 15年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:スペイサイド

製造会社:ゴードン&マクファイル社

実売価格:13000円前後

1杯(30ml)の価格:約560円

 

商品説明

スモーキーさはまろやかになり、チャーされた樽の繊細なスモーク感、樽の影響による蜂蜜、バニラ、フルーツと旨みある滑らかな質感は秀逸です。

今回もベンロマックの定番品から15年を飲んでいきます。

ベンロマックのOBは10年、15年ときて次は21年なんですよね。しかもお値段がここから倍以上跳ね上がり3万円超え…。私含め普通のウイスキー好きにはとても手が出せない価格となっております汗。

故に現実的に買える年数表記の中ではこの15年が一番長熟ということで気になる方もいると思います(私感)。ただそれでも15年物の中で13000円は比較的お高め…。

その価格に見合うだけの内容なのか、確かめていきます。

 

テイスティング

香り

蜂蜜、青りんご、オレンジ、シガースモーク、スペアミント、カスタード。

煙のような、薄っすら漂うスモーキーさに甘みとフルーティーさ。10年、12年と比べても明らか角が取れており、スモーキーさもより上品。嗅ぎ疲れ0。

 

ストレート

ドライオレンジ、蜂蜜、モルト、バニラ、スモーキーさ。フィニッシュにアーモンド、余韻にぶどうが残ります。甘口かつ熟成感がありボディが相当ライトなのでスルスル飲めます。

これは評価が難しい…飲みやすいというメリットと少し物足りないというデメリットがせめぎ合ってる…。個人的にはもう少しパンチと展開が欲しいかも。ベンロマックは全体的にライトめな酒質ですが特に15年は飲みやすさに振ってます。

  

トゥワイスアップ

(香)すんごいラムレーズン。もしくはブランデー。

(味)味わいのベースはストレートを踏襲。中でもスモーキーさと柑橘が目立ってきたかな。フィニッシュは蜜系の甘甘で余韻に麦芽とスモーキーさが残ります。ストレートと比べると中盤に風味が盛り上がるので少し飲み応えを感じます。

うん、これは少量加水が吉かも。トゥワイスアップぐらいいくと元のライトさもあって流石に水っぽい。

 

ロック

(香)冷やすとメープルやラムレーズンの甘い香り全開に。

(味)あぁ…ロックだと味の各要素が良くも悪くもバラバラになって際立った印象。スモーキー!スパイシー!メロウ!香ばしさ!フルーティーさ!という順で味のバトンリレーが展開される。余韻はナッティーかな。

僕はロックが好きですね。一体感は無くなりますがこれぐらい刺激的な方が良き。やはり加水に弱いので氷の大きさに注意です。

 

ハイボール

(香)りんご、レーズン、めっちゃフルーティー。

(味)赤りんご、バニラ、ナッツ、モルト。フィニッシュに黒糖、余韻にシナモンアップルパイが残ります。1:3で作っても終始クリーンでスッキリ、スモーキーさも若干ありますがかなり隠れてます。

これはライトボディが功を奏してますね。普通に美味しいハイボール。といっても5000円前後のシングルモルトと大差ない凡庸な美味しさなのでコスパはお世辞にも良くない。

 

総合評価

このテイスティングをした時点で新作の12年CSを飲んでいるのですが、ほぼ同価格であれば12年をオススメします。

滑らかさ上品さは年数以上に出てはいますが、再三述べた通りパンチというか個性や面白みは少し欠けるかなと。優等生過ぎるなと。

何か辛口に聞こえるかも知れませんが普通に美味しいですからね!完成度は流石ベンロマックというレベルにはありますが、ベンロマックに対する期待値が高いだけに予想は超えてこなかったかなと。

私のオススメはまず10年を飲んで、そして蒸留所の方向性が気に入れば12年CSを、更に滑らかさ、落ち着きが欲しいなら15年という道筋でいいと思います。

 

香りアダルティ
ストレート熟成感+ライトボディで飲みやすいが、それをどう捉えるか
加水起伏出てきた
ロックジェットストリームアタック
ハイボールコスパの面で厳しい
総合評価良くも悪くも15歳の割に落ち着いてる

今回紹介したウイスキー↓
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この記事を書いた人

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