基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:ディアジオ
キーモルト:ブレアアソール、グレンキンチー、インチガワー、カリラ、ダフタウン
店頭実売価格:1300円前後
商品説明
ベルの源流となるブレンデッドを開発したのが商社の従業員だったアーサー・ベル。1851年当時はまだブレンデッドウイスキー黎明期、彼は自らの足で蒸留所を回り、選び抜いた原酒を使って独自のブレンデッドを作り上げました。その味の良さから売上も順調に伸び、アーサーは会社の代表に就任。その後息子たちも入社したことで社名を「アーサー・ベル&サンズ」に変更。そして彼の死後1904年に製品名を「ベル エクストラ・スペシャル」に変え販売。
1930年代になると需要拡大に伴う原酒確保の為に「ブレアアソール」「ダフタウン」「インチガワー」を買収。1985年にディアジオの前身であるギネスに買収されることで「グレンキンチー」「カリラ」の原酒も使われるようになり現行のような構成になります。1970年頃までにベルはイギリスで絶大な支持を集め、一時は英国におけるブレンデッドのシェア35%を獲得。現在でもフェイマスグラウスと1,2位を争う程人気のウイスキーです。
ベルのボトル上部がベルの形になっている為、結婚式等祝いの席で出されることが多いのだとか。更にまんまベルの形をしたセラミック製のオールドボトルもあります。こちらはオークションで比較的安く購入できますが、液面低下を確認できないので、博打要素強めではあります。
我が家のキャビンに眠るベル20年。
3種類のラベル
左から「新ラベル」「旧通常」「旧ユニオンジャック仕様」
タイトルにも(旧ラベル)と付けましたが、恐らくベルオリジナルは1年程前にリニューアルしています。それが一番左のデザインです。リニューアル後も旧ラベルの在庫がまだまだ多くあるようで新ラベルはあまり見かけませんね。
右のユニオンジャック仕様は旧ラベルのデザイン違いなので味は旧ラベルと同一です。
ググってもリニューアル情報が出てこないので実際に開けたて同士で飲み比べてを行いました。
もうね、ビックリするぐらい全くの別物です。グレーン感とアルコール感が増し増し。個人的には旧ボトルの方が断然好みです。速攻で旧ラベルを買い足したのは言うまでもありません。しかし私の大好きな銘柄だけに劣化リニューアルはショックがデカい…。
香り
チョコレートやバニラ、蜂蜜の甘さがきて、中間はフレッシュなライムのような酸味、最後に薄っすらピートを感じます。
注ぎたては固くアルコール感もありますが、徐々に開いてきて柔らかくなります。
ストレート
口に含むとまず蜂蜜の甘さ、すぐにビターチョコのようなほろ苦さに変わり徐々にスモーキーさが支配。フィニッシュは砕いたナッツや麦芽のようなウッディ&モルティで終わります。
コクがありクリーミィで飲みごたえはあるが余韻は短め。アルコール感も嫌な感じではないので初心者でも飲めると思います。
ロック
冷やすとビターさを伴ったスモーキーさが強調されて、フルーティーさが少し出てきます。余韻は少し蜂蜜の甘さ。
飲みごたえもしっかり残りボディの厚みを感じます。やはり美味しい。
ハイボール
ソーダで割ると心地よいスモーキーさが前面に出てきます。その煙さが薄れてくると若干のバニラの甘さに柑橘系のフルーティーさが顔を出します。
全体的にクリーミィーでやはり飲みごたえはあります。しかしビターさも強めなので人や場面を選ぶ印象。
総合評価
1000円台ウイスキーの隠れた傑作。甘さ、フルーティーさ、モルティ、ウッディ、そしてスモーキーと様々な要素が楽しめる。そして何よりストレートで飲めてしまう貴重な安スコッチ。
実は店頭で売っているお店も多く、その筆頭なのがイオンです。大抵ユニオンジャック仕様が1300円程で売られています(2023年5月時点で既に旧ラベル減ってきていますが)。
私事ですが5年程前に「えっ有名じゃないスコッチでもこんなに美味いのあるんだ!」と感動してマイナースコッチ発掘を始めるきっかけになったのがこれでした。思い出もあるし美味いし好きなんですよベル。本気でオススメです。
香り | 甘さと酸味がメイン | |
ストレート | 1000円代トップクラス | |
ロック | スモーキーさ強調 | |
ハイボール | ビターさから人を選ぶ | |
総合評価 | スコッチの良さが詰まった銘酒 |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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