ブラックニッカ ディープブレンド

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:45%

種別:ブレンデッド

産地:日本

製造会社:ニッカウヰスキー

実売価格:1400円前後(202511に値上げ予定)

1杯(30ml)の価格:約60円

 

商品説明

新樽で熟成を重ねたモルトが醸し出す、バニラのような甘い香りとウッディな樽の香り。豊かなカフェグレーンの甘みと樽の深いコク、鼻に抜けるピートの香りとビターな余韻が、深い心地よさを誘う。アルコール分45パーセントでありながら、あくまでバランスよく飲みやすいブレンデッドです。

今回はウイスキー飲みのインフラ、ディープブレンドを改めて飲んでいきます。

ブラックニッカシリーズは今年の11月から10%程度の値上げが予告されており、こちらのDBも実売1400円から1600円ほどに上がりそうです。なので今回改めて今の価格での評価を明確にして「値上げ前に皆でDB買おう!」という趣旨となっています笑。

 

 

さて今ブラックニッカを扱う上で避けて通れない話題をしましょうか。。。少し前にボトル裏のラベルに「原料原産地名:国内製造 グレーンスピリッツ」の表記が加わりました。

左が現行、右が少し前のボトル

「グレーンスピリッツ」とはグレーンウイスキーより更にアルコール度数を高めたほぼ味がないスピリッツ。言っちゃえば穀物蒸留の甲類焼酎。コストが抑えられるということでトリスクラシックやサントリーホワイトなどにも使用されています(トリクラは以前から表示していた)。

何で今更表示が変わったかと言うと”原材料の中で一番重量の重いものの原産地を表記しなければならない”という表示義務に変わったから、だそうです。

つまりですよ…原酒の中で一番多く使われているのはモルトウイスキーでもグレーンウイスキーでもなくグレーンスピリッツだった、という訳なんです。。。

この事実は「安いし美味いし別にいいか」で済む人もいるとは思います。ただそれをずっと隠してた(と捉えられても仕方ない)のが良くなかった。メーカーによると以前と中身は変わっておらずラベルだけの変更とのこと。

これは「モルト&グレーンのピュアなウイスキーだ」と思って長年買ってたファンを裏切った形になった、という話です。例えば「コーヒー、生乳」と書いてたカフェオレが実は「コーヒーフレッシュ、コーヒー、生乳」でした!は笑えないじゃないですか?

自分のスタンスとしてはニッカの立ち振る舞いは良くなかったと思いますが…ぶっちゃけ美味しければOKです!(正直軽くニッカに不信感は抱きましたけどね汗)

 

テイスティング

香り

穀物、バニラ、ウッディな樽感&スパイシーさ、コーンポタージュ、僅かにリンゴ、塩気。

ラベル裏にある通りバニラや穀物の甘みに樽からきてるウッディさが強いです。これは新樽の影響でしょうね。また野菜炒めみたいな塩味もあるんですよね。度数が45%ということもあり香り立ちは強く、その分刺激もある。悪くない。

 

ストレート

バニラ+穀物+りんご系の甘みにけっこうハッキリとスモーキーさが感じられます。また生姜のスパイシーさも。中盤以降はビターさとグレーンの香ばしさが余韻まで続きます。45%ながらボディはミディアム。

ディープブレンドとは6年の付き合いですが初めてストレートで飲んだんですよ。そしたら刺激も少なめだし若干ビターさはあるけどこの価格にしてはかなり美味しくてビッくらポン!!ハイボールだとそんなに感じないスモーキーさもハッキリ感じとれるしストレート、おすすめやで♪

 

加水

(香)あ〜加水によってモルト原酒の豊かな香りも出てはきましたがそれ以上に嫌なエタノール感ばかり目立ってしまってます…。

(味)味の方はスパイシーさがグイグイ前に出てきており、他はグレーン由来の甘み香ばしさがメイン。後味にチェリーコーク(もしくはさくらんぼがのった杏仁豆腐)。

単純に加水してるので飲みやすいんですが味としては恐らく万人受けはそんなしないかな。僕は余韻のチェリーコークが好きなのでアリですがね。

 

ロック

(香)冷やすと途端にただのスモーキーさではなく泥炭のピートスモークがハッキリ拾えます。他は「あれ?俺作ったっけ?」と思うぐらい肉じゃが。そして塩バニラ。

(味)あ〜甘くてスパイシーでスモーキー。中盤に少しだけ樽ビターが出てくるけど気にならず。余韻のチェリーパイも良き。ボディしっかり出てるのに何故か爽快に飲めます。

どっひゃー!!ロックもうんまい!このロックに勝てる1000円台前半のウイスキーってあるかな…?ジョニ赤かティーチャーズとか?比較相手にこの2つを持ち出さなきゃいけないぐらいロック良い。

 

ハイボール

(香)爽やかかつ甘やかな、とても美味しそうな香り。安っぽい部分が無いのが凄い。

(味)まず軽快な穀物の甘みからの樽感、ほんのりスモーキーさ、僅かに潮気。後半はほのかに蜂蜜とりんご。余韻もほんのり甘みが残ります。

ディープブレンドは何が凄いって飲みやすいのに飲み応えもあること。何かの要素が突出することもなく飲み疲れしない味わい。やはりこれが1400円は凄い。。。

 

総合評価

やはりDBは凄い。45%の飲み応えにウイスキーの様々な要素を堪能できるうえに飲みやすい。入手性も高く、飲み方も選ばない。

特にハイボールがすんごい。この価格帯の中でトップクラス。最強デイリーハイボーラーですよ。

飲んだこと無い方、沢山飲む方は値上げ前に今すぐ買うのじゃ!!ネットは高いから実店舗がオススメ!

問題は値上げ後の実売価格ですよね。1500円超えてくると印象だいぶ違います。何より最大の敵であるサントリー角瓶1700円前後と同価格ですからね。しかもあちらはピュアなジャパニーズウイスキー。。。できれば実売1480円くらいで抑えて欲しいものです。

まぁどうせ多少高くても味は好きなので買いますけどね。

 

香り若くてパワフル
ストレートまさかのストレートうまし
加水スパイシー&チェリーコーク
ロックWe Will Rock You
ハイボール永遠の1軍ハイボーラー
総合評価グレーンスピリッツinだからこそ実現できた神コスパ
細かいことは気にせず肝臓に叩き込め!

今回紹介したウイスキー↓
(Amazonリンクは画像をタップ)

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この記事を書いた人

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