基本情報
容量:350ml
アルコール度数:8%
原酒産地:日本以外(※)
製造会社:アシードブリュー
店頭実売価格:158円
商品説明
ファミリーマートのPB”ファミマル”から出ているハイボール缶。当然販売もファミリーマート限定です。
公式サイトによると「フルーティーな香りとスモーキーな余韻が特徴の、食事にも合う本格的なハイボールです。 樽由来の芳醇な甘みが感じられ、大人の時間を愉しめます。」とのことですが、販売&共同開発があの「南アルプスワイン&ビバレッジ」なのです…。
原材料は「ウイスキー(国内製造)」「炭酸」「ポリデキストロース」「酸味料」。ポリデキストロースは人工の食物繊維で無味無臭、酸味料は酸味を添加していますね。
念の為に確認しておきますが、日本における「ウイスキー」は「モルト&グレーン」が10%以上含まれていれば残り90%弱が甲類焼酎でもウイスキーと名乗れてしまいます。なのでこの原材料の「ウイスキー(国内製造)」には一抹の不安を感じてしまいます。
南アルプスワイン&ビバレッジ
ウイスキー好きで知らない者はいない程有名な会社です、悪い意味で。セブンイレブンで売っている「ハリーホーク」、ファミマの「隼天」、一般流通の「角鷹」「蜂角鷹」などがこの会社のウイスキーです。その中で一番有名なのはやはり「トップバリューウイスキー」ではないでしょうか?
1000円を超えてくるラインナップだとモルト&グレーン100%なのですが、1000円以下のものは少量のモルト&グレーンに対して大量のスピリッツが添加されているものばかりで、「ウイスキーの味がしない」「消毒液のような味がする」「甲類焼酎」など散々な評価みたいです。
ここでファミマルのハイボール缶に話は戻りますが、原材料の「ウイスキー(国内製造)」というのが上記の「甲類焼酎みたいなもの」である可能性が高いです。なので”美味しいか”の前に”ウイスキーの味がするのか”が気がかりですね…。
ちなみに国内製造=モルト&グレーンとスピリッツを混ぜてウイスキーを作っているのが国内、というだけで恐らく海外のバルク原酒が使われていると思われます。実際に缶には「ブレンドは国内」とありますからね。僅かなモルト&グレーンすら安いバルク原酒…もはや何を飲んでいるのかすら怪しくなってきます(笑)
テイスティング
まず香りは殆どしません。
口に含むとほんのり優しいスモーキーさがやってきて、少し不自然なバニラの甘さが広がって、フィニッシュにかけて果物とはまた違う酸味が残ります。
売りのスモーキーさは「他の要素が感じられないので相対的にスモーキーさが目立っている」という印象。木を焼いたような比較的誰でも飲めてしまう程度の煙さですね。
公式にはフルーティーとありましたがどこにも感じられませんでした。酸味=フルーティーと言うのであれば確かに感じますが。
アルコール臭は上手いこと処理されているのかあまり感じません。また、酸味料の影響かスッキリとした後味でした。
どうしても引っ掛かるのがわざとらしい不自然な甘さ。しかしポリデキストロースは無味無臭、酸味料も甘さを足すものではないので、これは一体何の甘さなんだろう…。混ぜているスピリッツの影響だろうか?
総合評価
正直めっちゃ舐めていたんですが、意外と飲めました。ウイスキーハイボールとして飲まなければけっこうアリな製品だなと。
とはいえ予想通り「ハイボールっぽい何か」な味でした。そもそもウイスキーの味があまりしないし、飲み終わるまで不自然な甘さがどうも気になって仕方ありませんでした。
こうして書いているときに気付いたのですが、缶や公式サイトのどこにも「ウイスキー」という文言が無いんですよ。つまり原材料にウイスキーっぽい何かが使われているというだけでウイスキーハイボールではない、ということですね。見事に勘違いしていました。
といわけで皆様も買われる際には「これはウイスキーハイボールではない」と思って買いましょう。意外と悪くないですよ。
香り | ほぼ何も香ってこない | |
テイスト | わざとらしさはあるが纏まっている | |
入手性 | どこのファミマでも売ってる | |
総合評価 | ウイスキーではないと思えばアリ |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
こっちの安ハイボール缶の方が美味しい↓
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