基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:ペルノ・リカール
キーモルト:ミルトンダフ、グレンバーギー、グレンカダム、プルトニー、スキャパ、アードベッグ、バルブレア
店頭実売価格:1900円前後(高騰傾向)
商品説明
公式サイトによると「内側を丁寧に焼き上げたアメリカンオークの樽でバレルスムース専用にブレンドされた原酒をフィニッシュさせることで、バニラやキャラメルを思わせる甘さの中に、かすかなスモーキーさが感じられる、スムースでクリーミーな口当たりが心地よいクラフト感あるウイスキーに仕上がりました。」とのこと。
焼き上げた樽がバーボン樽なのか新樽なのかは不明ですが、この専用樽でフィニッシュしていることがこのバレルスムースの個性と言えるでしょう。
キーモルトは調べましたが確証は得られず…。バランタインなので上記の通称「魔法の七本柱」が使われている可能性は高いと思います。
発売は2019年ということで世界的に原酒不足が深刻化してきた頃。NA(年数表記無)で若い原酒使いながらも美味しいウイスキーを出そうという狙いがあったのでしょう。しかしNAであることからコスパのいい弟分のファイネストや兄貴分の7年や12年の影に隠れてかなり地味な印象がありますが、天下のバランタインの通年販売品となると否が応でも期待せざる得ません。
最近めっきり見なくなったバレルスムース(終売?)、大事に飲んでいきたいと思います。
香り
アルコールのアタックは少し感じられ、赤いリンゴ、バニラ、蜂蜜、クッキーの甘い香り。焦げ感やスモーキーさは感じられません。
ストレート
バニラ、蜂蜜、チョコレート、クッキー等の甘いフレーバーばかりでビターさやスモーキーさはほぼありません。アルコール感も抑えられていて2000円以下のウイスキーにしてはかなり飲みやすい。
ロック
樽の渋みとバニラや蜂蜜の甘さ、そして少しオレンジのような柑橘を感じます。冷やしても甘さが残りビターさが目立たない。水っぽくならないボディ感もあり、ロックも十分美味しい。
ハイボール
洋梨、ココア、蜂蜜、そして余韻に少し焦げたニュアンス。フレーバーはしっかり感じられるけど、スッキリとしていて美味しい!これは万人にオススメできますね。
総合評価
やはりバランタインは期待を裏切らなかった。どの飲み方でも美味しく飲めて、特段ネガティブな要素も見当たらない為、誰にでもオススメできる美酒。
個人的にバランタインのハイボールは飲みごたえがある反面、少しクドい印象を受けることがあります。だけどこのバレルスムースはスッキリ感もあるので7年やファイネストよりもハイボールに合っていると思いました。
もう少しお金を出せば7年や12年が買える価格ですが、NAでも価格相応に熟成感や滑らかさがあり、全然見劣りしない。
原酒不足の中、NAで少しでも美味しいウイスキーを出そうとするペルノリカールの努力や底力を感じました。
香り | 甘い香りがメインで少しアルコール感あり | |
ストレート | 複雑さには欠けるが刺激少な目で飲みやすい | |
ロック | ボディがしっかりしていて加水に耐える | |
ハイボール | スッキリした美味しいハイボール | |
総合評価 | NAだからと敬遠するのはもったいない |