基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:ジョンデュワー&サンズ社
実売価格:1400円前後
商品説明
今回はデュワーズのエントリーボトル、ホワイトラベルを飲んでいきます。
キーモルトであるアバファルディ蒸溜所が蒸溜を開始したのは1899年のこと。その翌年1900年に製造を開始し120年以上の歴史がある銘柄がホワイトラベルです。
デュワーズ伝統のモルト原酒とグレーン原酒をバッティングした後に再度樽に詰めて後熟するダブルエイジ製法によって作られています。
本国のオフィシャルサイトに「ホワイトラベルは日本のバーテンダーにハイボール用ウイスキーとして選ばれています」と書かれています。デュワーズはアメリカでの売り上げ圧倒的1位のスコッチです。それでも日本を粒立てるのはアメリカでは様々な飲み方をされるのに対して、日本では大半がハイボールで消費されているということなんでしょうね。
実はハイボールの起源がトミー・デュワーじゃないかと言われています。彼は創業者ジョン・デュワーの息子でデュワーズを世界的ブランドに押し上げた凄腕セールスマン。訪れたNYのサロンでウイスキーを注文した際にグラスが小さかったそうで。彼は「背の高い(high)グラスにしてくれ、その方が楽しく飲める(have a ball)」と発言し、それがハイボールの起源だということです。少し無理がある説ではありますが(笑)デュワーズといえばハイボールというのはこういったエピソードからも垣間見えます。
テイスティング
香り
まずピートからきて奥から蜂蜜、カスタード、カカオの甘さがやってきます。
1000円台にしてはアルコール刺激も少なく、悪くないです。
少量加水でよりピーティーになります。
ストレート
やはり最初にスモーキーさからきて続きて優しい蜂蜜の甘みが広がり、後半から余韻にかけてカカオのビターさが感じられます。
アルコール刺激は少なく、想像以上にピーティーです。
少量加水でスモーキーさが落ち着き、その分甘さが際立ちましたね。しかしビターさは変わらず。スモーキーが苦手な方は加水が吉です。
ロック
冷やすと青りんごの爽やかな香りが一気に出てきました。
味わいはやはり青りんごの酸味がきて、強めの蜂蜜、ナッツのトロッとした甘み、そして後半からピートが感じられて余韻に甘苦い感覚が残ります。
フルーティーさが出てきたことに加えてビターさも抑えられたので飲みやすく美味しいですね。
ハイボール
蜂蜜とナッツのクリーミィさが口いっぱいに広がってか後追いで青りんご、中盤にミルキーさ、後半はスモーキーさがメインで余韻にぶどう。
全体的に甘く、スモーキーさにフルーティーさと飲み応えがあります。
それでいて食事にもよく合う万能ハイボール。大人気なのも納得です。
総合評価
どこでも買える手軽さにどの飲み方をしても高いポテンシャルを発揮する万能ウイスキー。
ハイボールは鉄板ですが、ロックも非常に美味しかったですね。
程よいピートでスコッチ入門にもピッタリ。デザインも洗練されていて一家に一本買って損なし。
余談ですが私個人の感想では価格を無視しても12年よりこちらの方が美味しいんですよね。ブレンドの違いもそうですが、「単に熟成期間が長いから美味い」という訳じゃないのがウイスキーの面白いところですね。
香り | 程よくスモーキー | |
ストレート | 余韻ビターが惜しい | |
ロック | バランス型に変身 | |
ハイボール | クリーミィが好きなら間違いない | |
総合評価 | スコッチらしさを堪能できる安旨酒 |