タムデュー 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:スペイサイド

製造会社:イアンマクロード社

実売価格:8000円前後

1杯(30ml)の価格:約350円

 

商品説明

タムデュー蒸留所は1897年に設立されました。設立当初からスペインから高品質のシェリー樽を調達してシェリー樽100%熟成を行い、設備の近代化と生産能力の増強を図りながら、1970年代のウイスキーブームに乗じて生産量を増大させましたが、残念ながら2010年には蒸留所が閉鎖されてしまいました。そして2012年に現オーナーであるイアンマクラウド社が買収し、タムデュー蒸留所の設立当初からのポリシーとレガシーをそのまま引き継ぎ、最高のウイスキーを造るべく生産を再開しました。もちろん高品質のシェリー樽100%熟成という伝統を守りながら、100年以上経った今も同じ製法で最高のスペイサイドモルトをリリースしています。※ファーストフィル&リフィルのアメリカン&ヨーロピアンオロロソシェリー樽熟成。ナチュラルカラー。

今回はある時を境に注目度がグッと上がったタムデュー12年を飲んでいきます。

以前は地味〜な銘柄でしたが、どうやら某インフルエンサーさんが「マッカランより美味い」と発言したことで注目度が上がったようです。たった一言でこんなに影響が出るとは、インフルエンサーって本当にインフルエンサーなんですね(おじさんの感想)。

タムデューとはゲール語で「黒い塚(丘)」という意味で、蒸留所がある地域はその昔「密造者の谷」と呼ばれていたそうです。

以前はマッカランでお馴染みエドリントン社の所有ブランド「フェイマスグラウス」「カティサーク」のキーモルトとして使われていたそうです。ただ雷鳥はフィディックのWG&S社に、カティサークはフランスのラ・マルティニケーズにブランドが売却されたので現在も使われているかは不明です(2025年現在流通している雷鳥は未だにエドリントン社のものなので恐らく使われている)。

 

テイスティング

香り

レーズン、黒糖、麦芽、オイル、新聞紙、オレンジ。

まず真っ先にこれぞシェリー樽というレーズン香。アルコールの角もかなり丸い。ただしよく嗅ぐと少し古民家というか新聞紙というか少しだけヒネたオールドボトルみたいな香り、そして灯油まで言わないけど何かオイルみたいな雰囲気もあります。決して嫌ではないですが、それこそマッカランの方がピュアなシェリー香が楽しめる気はします。

 

ストレート

口当たりは軽め。そしてチョコレート、ブラックペッパー、ミント、麦芽、樽感、レーズン。フィニッシュに少し硫黄感、余韻にはクリーミーな甘みが残ります。アルコールの刺激はまぁまぁ残ってますね。

うーん…悪くはない。悪くはないんだが…なんかこう…掴みどころがない。もっとレーズン!甘い!とか振り切ってる方が分かりやすいんだけど、どれも突出してないし、だからといってバランスが良いとも感じない。うーん。

 

加水

(香)サルファニー(硫黄)で酸味が増した。甘みダウン。

(味)あ〜1:1も加水してないのに水っぽい。味としてはスパイシーさと黒糖、他はほぼ麦芽の甘みがメイン。

味としては別に悪くはない。でも水っぽくなるのはいただけない。

 

ロック

(香)お!冷やすとブランデーチョコ、キャラメル、コーヒーヌガー。凄いめっちゃパワーアップしてる。

(味)味わいはキャラメル、麦芽、スパイシーさ、木のような渋み。余韻も少しビターですね。

何故だ!香りは良かったのに飲むと渋みがけっこう目立ってて微妙…。ここまでだとストレートが一番良かったかも。

 

ハイボール

(香)ほんのり果実香。すりおろしリンゴ。

(味)口当たりはクリーミー。りんご、麦芽、バニラクリームクラッカー、少しカレー系のスパイシーさ。余韻は甘みがほんのり残り、スッキリ消えていきます。

全体的に甘く、悪くはない。ただしこの薄っすらシェリー感+甘みな味わいは「アラン シェリーカスク」でいい。あっちの方が度数高くて味もいい。わざわざ少しだけお高いタムデュー12年でやる必要はないかな。

 

総合評価

大変申し訳ないのですが…タムデュー12年、微妙です。

全体的にシェリー樽の雰囲気はプンプン漂ってるのですが、いざ飲んでみると纏まりがなかったり、苦味が出たりと「どうしてこうなった」感満載。私はこれを人に勧めないかな。

もしかしたら刺さる人には刺さるのかも知れません。ボトルも箱も少し高級感あっていいですよ。フォローは以上です笑。

最後にマッカラン12年シェリーオークと比べてどうかですが、今やマッカラン高過ぎて比べるのはナンセンスな気はします。ただ味だけで言ったらマッカランの方が私は好きです。

 

香り丸いしとてもシェリーだけど何か違和感ある
ストレートシェリー感は出てるが何とも言えない味
加水もうちょい踏ん張って
ロックビターさ目立つ
ハイボール美味しいが完全上位互換があるからなぁ
総合評価シェリー樽原酒を贅沢に使ってるのは分かるがピントが合ってない

今回紹介したウイスキー↓
(Amazonリンクは画像をタップ)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

お小遣いで買える1万円以下のオフィシャルを中心に紹介しています。

目次