基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:シングルモルト
産地:スペイサイド
製造会社:インバーハウス社
店頭実売価格:3500円前後
商品説明
スペイバーン10年はアメリカンオークのバーボン樽とシェリー樽で熟成された原酒をバッティングした10年熟成のシングルモルト。とはいえ価格的にメインはバーボン樽でしょう。
スペイバーン10年と言えばウイスキーファンの中ではウイスキーくじのハズレとしてお馴染みではないでしょうか(笑)元々シングルモルトの中ではマイナーな存在で、ブログやYouTubeのオススメに出てくることもまずありません。そしてAmazonのタイムセール常連でもあるので「不人気なのでは?」「美味しくないから売れ残っている」と感じる人も多いでしょう。
しかし10年以上のシングルモルトが軒並み4000円以上する時代にあって、私は先日のAmazon新生活セールでポイントも加味すると2500円程で購入できました。コスパ最強と言われるシングルモルト「グレングラント アルボラリス」と同価格で10年物が手に入るのは凄いですよね。
それでは簡単に蒸留所の特徴を見てからテイスティングしたいと思います。
スペイバーン蒸留所
スペイバーンはスペイサイドのローゼス地区の渓谷にある操業125年の老舗蒸留所です。他にローゼス地区にはグレンロセスやグレングラントがあります。
一度は行ってみたい美しさ
創業者のジョン・ホプキンスは渓谷に建設するに当たって世界的に著名な建築家であるチャールズ・ドイグに依頼して「自然と調和する蒸留所」を目指します。そしてこの蒸留所はドイグの傑作として知られ、訪れた多くの人がその美しさに魅了されるそうです。
ここは元々処刑場があった場所だとか…
ジョンがこの渓谷に蒸留所を建てた理由がスペイ川支流のグランティ・バーン川。この淡水は驚くほど透き通っており、ミネラルも豊富だそうです。スペイバーンという名前もここから取ってるんですね。そしてボトルに描かれた鮭、これはこの辺りで盛んにサーモンフィッシングが行われていたからだそうですよ。
グランティ・バーン川
現在スペイバーンのラインナップは10年以外にバーボン樽のみのNA「ブラダンオラック」、スパニッシュオークも使った「15年」「18年」がレギュラーラインナップです。ブレンデッドの「インバーハウス」にも原酒提供を行っていて、年間生産能力は450万リッターとけっこう大きめの規模ですね。
スッキリフルーティー系のブレンデッド
テイスティング
香り
まず青りんご、オレンジのフルーティーさ。そしてクッキー、蜂蜜。僅かにレーズンとスパイシーさ。
フルーティーな甘い香りでテンション上がります。
ストレート
かなり強めの蜂蜜の甘さとその奥に青りんごやオレンジ。中盤にモルティさが出てくる。フィニッシュはまた蜂蜜の独壇場。
アルコール感はそこそこで、特段嫌な感じではないです。
時折少し香ばしいニュアンスが感じ取れます。クッキーのような感じでしょうか。蜂蜜が強すぎて中々捉えきれません。鋭い舌をお持ちの方であればもう少し様々なフレーバーを感じるのでしょうが、私には少し単調に感じました。
ロック
冷やすと甘い蜂蜜が多少落ち着いてくるが相変わらず存在感ある。その他にぶどう、青りんご、ジンジャーの風味。
加水が進むと更にフルーティーさが増して飲みやすい。ハーフロックも合う。
全体的にストレートよりも印象がいいです。
ハイボール
青りんご、洋梨、オレンジ、ぶどうの爽やかなフルーティーさがメイン。その奥にナッツのコクがあり、余韻は蜂蜜のトロッとした甘さが強い。
ビターさもスモーキーさも無く、バーボン樽の良さが出ている。爽やかフルーティー系のスペイサイドモルトが好きな方はハマると思います。
総合評価
ハズレ?いえいえスペイサイドモルトらしさが良く出ている佳作ウイスキーです。ハイボールが特に合っていて、デイリーウイスキーにもとても良い。
メジャーどこで似ているのはグレンフィディック12年やグレングラント10年でしょうか。フィディック12年と比較すると蜂蜜の甘さがより強く若干単調で安い。グレングラント10年と比べるとボディ感はスペイバーンの方がドッシリしていて価格は同程度。どちらと比べても特段見劣りしておらず、もっとメジャーでもいいんじゃないかなと思いました。
恐らくまたAmazonのタイムセールで安くなる機会があると思うので、その際は是非検討してみて欲しいですね。3000円以内だったら私もまた買うかも知れません。
ボトルに鮭が入っていることから釣り好きの方へのプレゼントにもいいですよ。
香り | スウィート&フルーティー | |
ストレート | 蜂蜜が強く、単調に感じる | |
ロック | 加水と共にフルーティーに | |
ハイボール | フルーティーで爽やか、美味しい | |
総合評価 | 価格を考えたらもっと売れてもいいのでは |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
今回紹介したウイスキー↓
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