ジョニーウォーカー グリーンラベル15年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:ブレンデッドモルト

産地:スコットランド

製造会社:ディアジオ

実売価格:4800円前後

  

商品説明

今回も前回のゴールドに引き続きジョニーウォーカーのプレミアムランク、ジョニ緑を飲んでいきます。

こちらのグリーンはジョニーウォーカーで唯一ブレンデッドモルトとなっています。そして度数もグリーンだけ43%です(限定物やキングジョージ5世を除けばJWシリーズはすべて40%加水)。

そして最低15年熟成のモルト原酒が使われており、キーモルトはカリラタリスカークラガンモアリンクウッド。この4つ以外にもディアジオが所有する蒸溜所の原酒もブレンドされています。

グリーンラベルはユナイテッド・ディスティラリーズ社(UD社)から現在のディアジオにJWが引き継がれた1997年に誕生しました。しかし当時はグリーンラベルという名称ではなく、「ジョニーウォーカーピュアモルト15年」でした。

現在もオークションでもボチボチ見かけますが微妙に高いです…

 

その後2004年に現在のグリーンラベルへと変更。日本では2012年から2016年まで休売していたこともありましたが、原酒不足が深刻な現在でも変わらず15年熟成のブレンデッドモルトのまま通年発売されています。

 

テイスティング

香り

アーモンド、麦芽、りんご、カスタード、マンゴー、ミルクキャンディ、蜂蜜、ピート。

複雑かつ香り立ちも良好。大半はバーボン樽なのかなという香りです。

さすが15年熟成、嫌なアルコール感もありません。

 

ストレート

蜂蜜と麦芽の甘さがブワッと広がり、続けてスパイシーさと共に赤いりんごやドライフルーツ、後半に潮っぽさが感じられて最後はピートで終わります。

抜けた個性は無いものの、バランスはよく様々な要素が感じられる。

そして5000円では中々実現できない、流石JWという味わいと滑らかさ。

        

ロック

冷やすとバニラの甘さともぎたての林檎のフレッシュな香りが心地よい。

味わいはストレート同様に甘さとスモーキーさが強く、スパイシーさと潮っぽさは無くなりました。代わりにミントの爽やかさ、ケミカルさが追加。

バランスはストレートに劣るものの、こちらもまた飲みやすく、氷の加水にも負けないボディ。というか加水が進むほど甘くなっていく印象です。

 

ハイボール

全体的にケミカルさが感じられ、熟す前の青りんごの酸味、ミント、麦芽、バニラ、そしてピート。

前半がビターでジンソーダ、後半が少し甘くて白州ハイボールのよう。

前半にビターさがあるので単品ではなく、食事に合わせて飲みたいですね。

 

総合評価

15年熟成のブレンデッドモルトが5000円以下というスペックの時点で拍手ものなんですが、その表装に負けない中身の良さが素晴らしい。流石ディアジオ神。

個人的にはストレートが大好きで、続いてロックが美味しかった…。ハイボールも悪くないですが、前半のビターさが人を選ぶと思います。そして全体的にけっこうスモーキーなので苦手な方は無理でしょう。

上級者にとっては面白くない銘柄に感じるかも知れませんが、初~中級者にとっては10~12年熟成ウイスキーからのステップアップ、そしてストレートに挑戦したい方にとっても足掛かりになる銘柄だと思いました。ちゃんとジョニ黒より熟成感があり、滑らかで複雑です。そしてボトルも高級感あっていいですね

一言で表すなら音楽のベスト盤のようなウイスキー。オリジナルアルバムほどコンセプトや個性があるわけではないけど、ウイスキーの様々のオイシイところをしっかりと楽しめる。ウイスキーの入口にぴったりな一本。

 

香り香りのジャングル
ストレートU5000の中でトップクラスの滑らかさ
ロックより甘く、スモーキーさもしっかり
ハイボールジン+白州
総合評価ディアジオ神、万歳!

今回紹介したウイスキー↓
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