基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:ブレンデッド
産地:スコットランド
製造会社:シーバス・ブラザーズ社(ペルノリカール社)
実売価格:3000円前後
商品説明
シーバスリーガルはハイランドのストラスアイラをキーモルトとしたブレンデッドウイスキーです。バランタインと同じペルノリカール社が販売を行っています。
バランタインがスモーキーでバランスの取れた味わいの「THE スコッチ」であるのに対して、シーバスはスイート&フルーティーな「重厚でリッチ」というイメージ(私の感覚)。価格も少しだけシーバスの方が高価となっています。
元々はシーバス兄弟が作ったブレンデッドで、リーガルとは「王様の」「威厳のある」「堂々とした」という意味。1843年には当時のヴィクトリア女王に献上され、王室御用達を授かった由緒正しき銘柄です。
現在のボトルに変わったのが2022年。背が低く、高級感のあるラベルとボトル形状だった旧ラベルから、スッキリとしたミニマムなデザインに。当時は相当やいやい言われてましたね。これに関しては私も「安っぽくなったなぁ…」と思ったのを覚えています。最近まで購入を控えていたのもこの為です(笑)
テイスティング
香り
オレンジ、りんご、キャラメル、カスタード、蜂蜜、穀物、クリームチーズ、僅かにスモーキー。
イメージ通りフルーティー&スイート。旧ボトルが強めの赤いりんごと甘さが感じられていたのに対して、こちらはオレンジの酸味にキャラメル・カスタードといった洋風の甘い香りが主体。同じベクトルながら、少し香り立ちがシャープで重厚さが落ちたかなという印象。またアルコール感も少しありますね。
それでも現在売られているブレンデッドの中ではフルーティーで甘く、好きな人には刺さる香りだと思います。
少量加水でチョコレートやカスタードの甘さが増し増しに。
ストレート
まず蜂蜜やキャンディのような少し鋭い甘さにクッキーの香ばしさ、中盤にミントのような清涼感、後半にはブラックペッパーと僅かなスモーキーさ、余韻にはビターさが残ります。
ボディが軽く、甘いにも関わらず軽快な飲み口。少しアルコールのピリッとした刺激はあるものの、かなり飲みやすい。反面シーバスらしい「重厚さ」は落ちたのは間違いなし。
少量加水でよりスモーキーさが感じられて、余韻のビターさが落ち着きました。そのままと加水、これは完全に好みですね。
ロック
冷やすとカスタードの甘さがより前面に。
味わいはストレートにあった少し刺激を伴ったシャープな甘さが冷やすことでクリーミィでまったりとした甘さに。フィニッシュにビーフジャーキーのようなミーティーさ。余韻にはオレンジの皮のような苦み。全体的にコーヒーの香ばしさをまとっている気がします。
相当飲みやすくなりましたが、その分加水が進むと水っぽくなってしまいます。そこだけ注意ですね。
ハイボール
香りは凄いみかんやグレープフルーツのような爽やかな酸味。
味わいは蜂蜜の甘さからオレンジやハーブのニュアンス、そしてフィニッシュから余韻に欠けてクッキーの甘い穀物感。
やはりソーダで割っても甘くフルーティー。旧ボトルと比べスッキリさが増して食事とも合わせやすくなりました。
これを良しとするかどうかは人それぞれ。私はシーバスらしさは減ったものの、食中などハイボールで飲める場面が増えたのは嬉しいです。
総合評価
最近ウイスキーにハマりこのシーバスしか知らない方であれば価格相応に楽しめる味わいなのは間違いありません。フルーティーでスイート。スモーキーさも気になる強さではないので初心者にもオススメできます。
でも旧ボトルを知ってる方ならボトルデザインだけでなく味わいも少し安っぽくなったと思うでしょうね。味の方向性は同じなんですが、その密度というか濃さが落ちてる印象。また若さを少し感じました。
特筆したいのはハイボールが誰にでもオススメできる飲みやすさを獲得していること。旧ボトルは美味しいものの重く人を選ぶ味わいでしたから。何ならハイボールで日常的に飲みたい方にとってはリニューアル後の方が使い勝手がいいと個人的に思いました。
香り | フルーティー&スイート | |
ストレート | 飲みやすいと取るか、軽いと取るか | |
ロック | シーバスらしさ薄れるが飲みやすい | |
ハイボール | 甘いのにスッキリ | |
総合評価 | ボトルも味わいもスッキリしたシーバス |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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