シングルモルトウイスキー 白州

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:日本

製造会社:サントリー

希望小売価格:4950円(税込)

 

商品説明

白州は山崎と双璧を成す言わずと知れた日本を代表するジャパニーズウイスキーであり、定価で販売されれば即完売する程人気のシングルモルトです。今回紹介するのは一般的にNA(ノンエイジ)と言われる年数表記がないタイプの白州です。

「森の若葉のようなみずみずしくほのかなスモーキーフレーバーを備えたライトリーピーテッドモルトと、白州らしい複雑さと奥行きを持つさまざまな原酒をヴァッティングしました。それぞれの個性が重なり合うことで生まれた、フレッシュな香り、爽やかで軽快なキレの良い味わいが特長です。」と公式紹介にあります。正にフルーティーで重厚なキャラクターの山崎とは対照的ですね。

6月6日に「プレミアムハイボール白州」が発売されたので、これを機に白州の味わいを知ってボトルにも興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は大人気のハイボールだけでなく、ストレート、ロックのテイスティングも行います。その前により美味しく感じられるように少しだけ白州蒸溜所について深堀りしたいと思います。

 

白州蒸溜所

白州蒸溜所は50年前に山梨県北斗市に建てられたサントリー第二の蒸留所。世界でも稀な森の中にある白州蒸溜所は別名「森の蒸留所」と呼ばれています。今年2023年は山崎蒸溜所設立100周年と話題になっていますが、実は白州も50年の節目なんですね。

この地に建てることになった決め手は標高700mの冷涼な気候、そして南アルプスから湧き出る良質な天然水でした。ウイスキーにとって仕込み水は「マザーウォーター」と呼ばれウイスキーの味を大きく左右します。ここの天然水は硬度30と癖のない軟水でウイスキー造りには最適と言われています。
勘の良い方なら気付いているかもしれませんが、サントリーが販売していた「南アルプスの天然水」はこの白州蒸溜所の敷地内で造られていました(※現在は名称がサントリー天然水に変わって販売地域によって中身が違います)。

 

そんな白州蒸溜所の特徴はというと
・様々なタイプのポットスチル×樽の組み合わせで多彩な原酒を作り分けている
・ピーテッド麦芽を使用した原酒を作っている(すべてではない)
・発酵槽は手間のかかる木桶を使用することでウイスキーに複雑さが付加される
・森の息吹を吸って熟成される
ということで、一口に白州と言っても樽ごとに全く味わいが違う原酒が作られており、その組み合わせによって様々な製品を造り分けているんですね。

 

白州のレギュラーラインナップは「白州」「白州12年」「白州18年」「白州25年」の4種類となっています。
NAの700mlは年に何度かスーパーに出回りますし、コンビニで定期的に180mlボトルが入荷するのでまだ現実的に買えますね。
12年は本当に運が良ければ数年に一度定価で買えるかも、というレベル。例えるなら目当てのポケモンの色違いと遭遇するぐらいの確率です。バーであれば置いているお店もチラホラありますね。
18年と25年はもはや都市伝説レベルで生産本数が少ないうえに酒屋に入っても飲食店向けに回されるので一般の方が目にする機会は無いと思います。もしバーで見かけたら飲んでみたいものです。

 180mlは数少ない現実的に定価で手に入るボトル

最後にちょっとした豆知識で山崎蒸溜所は蒸溜所のある地名からその名を取っていますが、白州蒸溜所は南アルプスの水が麓に砂でできた白い扇状地(砂州)を作ることに因んで「白い砂州」=白州と命名しています。お洒落ですよね。

 

テイスティング

香り

青りんご、バニラ、ぶどう、ナッツ、そして薄っすらピート。そしてお風呂に使われているヒノキのような香りもしてきます。

森香るとは言ったもので、本当に森感があります。そしてアルコールの刺激はほぼありません。白州らしいバーボン樽の良さが香りからも感じられます。

 

ストレート

まず軽やかな青りんご⇒ナッツ⇒ビターさを伴ったスモーキーさ。

余韻は青りんごとアーモンドがしっかり残ります。そして鼻からサルファニー(硫黄っぽい)な香りが抜けていきます。

NAながらアルコールの角はかなり取れていてとても飲みやすい。ハイボールしか飲んだことない初心者の方もぜひストレートに挑戦して欲しい。シングルモルトの中でも飲みやすい部類だと思います。

 

ロック

香りは青りんごやグレープフルーツのフルーティーさとバニラが増し増しに。誇張抜きで一生嗅いでいたくなるぐらい良い香りがします

味わいは甘さが更に増して蜂蜜のトロッとした感じが出てきました。それに加えてバニラ、スモーキーさ、青りんご、オレンジ、ナッツ。余韻はレーズンですね。やはり鼻に抜ける硫黄っぽさがありますね。

これはロックもまた相当飲みやすくてウマーですね!

 

ハイボール

口いっぱいに青りんごが広がって、ナッツ、バニラ、ヒノキの感じ、そして薄っすらスモーキー。

余韻には長く青りんごが残ります。すっきり爽快なんだけど飲みごたえもしっかりある。

もうこれは「白州味」と表現してもいいぐらい独自の世界観を持った誰が飲んでも美味しいハイボールですね。大人気なのも納得です。

 

総合評価

唯一無二の白州の味をエントリーボトルでもしっかり感じることが出来ました。何より驚いたのがどの飲み方をしても安定して美味しいこと。白州蒸溜所のポテンシャルの高さは凄いですね。

 

「やっぱり白州は美味い!」

この一言に尽きますね。

NAでも他の12年物に負けない熟成感や味の面白さがあるのは白州蒸溜所が様々な原酒を造り分けていて、それを凄腕のブレンダーさんが緻密に配合しているからなのでしょう。その手間と業、そして現在のジャパニーズウイスキーブームを考えたら4950円というのはバーゲン価格なのかも知れません。あとはとにかく安定して手に入るようにして欲しいですね。

もう一度確認しますがコンビニで年に何度かミニボトルが定価販売されます。これが一番現実的に白州NAを入手する方法です。時期は年末やお盆、父の日の少し前などが多いですね。今回も白州ハイボール缶の発売に合わせて販売されていたので、こういった情報を逃さないようにアンテナ張って気長に待ちましょう。私のTwitterでもいいですし、ウイスキー系の情報発信してくれるアカウント一つフォローしておくと安心です。

 

香りバーボン樽にヒノキを加えて
ストレートNAとは思えない滑らかさ
ロック相当飲みやすく香りも最高
ハイボール全人類が好きになる「白州味」
総合評価定価で見つけたら買わない理由はない

今回紹介したウイスキー↓
(画像をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます)

 

⇩ジェネリック白州

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この記事を書いた人

お小遣いで買える1万円以下のオフィシャルを中心に紹介しています。

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