ザ・グレンリベット 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:シングルモルト

産地:スペイサイド

製造会社:ペルノリカール社

実売価格:3800円前後(600円値上げ予定)

商品説明

今回は2023年10月に600円の値上げがアナウンスされるザ・グレンリベット12年を飲んでいきます。

ご存じだと思いますがグレンリベット蒸溜所のポイントをおさらいすると

①世界最大の年間生産能力2100万ℓ(2位はマッカランで1500万ℓ)
②世界売上1、2を争うシングルモルト(毎年グレンフィディックと争っている)
③禁酒法が終了した1824年にイギリス政府公認第1号蒸溜所となった
④有名過ぎるあまりグレンリベットの名を冠した偽物が出回ったため裁判に発展、結果勝利しグレンリベットを名乗ってよいのは「ザ・グレンリベット」だけとなった(THEは定冠詞、アイデンティティを有した名詞に使用する)。
⑤グレンリベットとは「平穏な谷」という意味

と歴史も売り上げも知名度もある正にウイスキー世界トップブランドの一つであるリベット。その中でも「まず飲むべきシングルモルト」として名前があがるフラグシップボトルがこの12年となっています。

この12年はダブルオークとラベルにある通り、アメリカンオークとヨーロピアンオークの樽で熟成しています。アメリカンオークはバーボン、ヨーロピアンオークはシェリーやワインに使われることが多いですが、詳細が無いためシェリー樽は使われておらず新樽が使われている可能性も高いです。よく似ていると言われるライバルのグレンフィディック12年はアメリカンオークとヨーロピアンシェリー樽で熟成されていると明記されている為、飲み比べると全然違うのが分かります。

   

テイスティング

香り

洋梨、麦芽、チョコレート、なめし革

フルーティーで爽やかな香り。アルコール感はそこそこあります。

少量加水でシトラスの柑橘感が明確に出てきました。

 

ストレート

まず蜂蜜とバニラの甘さから強めのナッツのコク、そして中盤から花のフローラルさが出てきた…と思ったらストンと無くなってサッパリで終わります。

最初から加水されているのかなってぐらいライトで飲みやすい。悪く言うと薄い。

少量加水で更にライトになるので非推奨。

  

ロック

冷やしても甘さがしっかり残って爽やかさが増します。

後半もビターさが出ずに清涼感があるのでグビグビ飲めちゃう感じ。

元々がライトなので薄くなるかなと思ったら意外とボディを保っていました。

 

ハイボール

まずクリーミィな洋梨の酸味にぶどう、中盤にアルコール感と共にモルティ&果実の皮のビターさ、余韻はさっぱりで僅かにフルーティーさもあるかな。

フルーティーさはフィディックなどの他スペイサイドモルトに比べ控えめ。鼻を抜ける香りはそこそこ。

かなり軽めなのでじっくり味わうというより食事に合わせたいですね。

 

総合評価

ライトボディで飲みやすいウイスキー。確かに初心者にもオススメされるのも納得の出来。

個人的に評価点は様々な飲み方で楽しめるので最初の一本として適している、そしていつでも飲めるフラットさ。逆にイマイチだったのはライト過ぎる、40%なのにアルコール刺激がけっこうある、フラット故に掴みどころが無いという点でした。

実は12年って現行のボトルになってからけっこう評価が分かれてます。私のように悪くはないけど60~70点ぐらいかな、という人も珍しくありません。多かった意見としてはやはり①軽すぎる②フルーティーさが少ない③平凡な味に感じる、でした。

私であれば初心者の方に分かりやすくて入手性も高いシングルモルトでお勧めするとすれば…フルーティー系でフィディック12年、バランス系でグレンモーレンジィオリジナルですかね。手に入るならクラガンモア12年も傑作ですね。どれも4000円前後の価格帯でハイボールが抜群に美味しいです。本当はアードベックとか勧めたい。

 

香り爽やかフルーティー
ストレートライト(過ぎる)
ロック意外と水っぽくならない
ハイボールバランスは良いがさっぱり過ぎるかな
総合評価4000円超えてくるとオススメしづらい

 

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この記事を書いた人

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