グレンマレイ 12年

2023年9月6日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：40％

種別：シングルモルト

産地：スペイサイド

製造会社：ラ・マルティニケーズ社

実売価格：3300円前後

商品説明

今回はグレンマレイ蒸溜所のフラグシップボトルをレビューしていきます。

元々グレンマレイ蒸溜所はグレンモーレンジィ、アードベッグと共にLVMHが所有していましたが、2008年に現在のオーナーであるフランスのラ・マルティニケーズに買収されて同社の「ラベル５」や「カティサーク」等の人気ブレンデッドに原酒を提供しています。

更にシングルモルトも多く販売しており、スモーキータイプや様々なワイン樽でフィニッシュした原酒を詰めたNASタイプのクラシックシリーズ、スタンダードな年数表記物のヘリテージシリーズ、日本未発売のキュリオシティシリーズ等を展開。全体的にお値段はお手頃のように感じます。

これだけ手広くやって原酒足りるのかと心配になりますが、シングルモルトがそこまで売れていないのかも知れませんね。年間生産能力は現在570万ℓとそこそこ大きいのですが、更に設備増強をして900万ℓほどの生産能力を目指しているそうです。

その中でも12年は100％アメリカンオーク樽で熟成された原酒が使われているTHEスペイサイドモルトという味わいを目指しているらしいので楽しみですね。早速飲んでいきたいと思います。

テイスティング

香り

カスタード、蜂蜜、チョコレート、レーズン、りんご、レモン。

スイーツの甘い香りからりんごやレモンの酸味が続きます。

アルコール感はありますがまぁ許容範囲でしょう。

ストレート

まず酸味を帯びた蜂蜜の甘みが広がり、りんご、レーズン、生姜の風味、そしてほのかにトーストの香ばしさとスモーキーさが広がります。

アルコールの角はかなり丸く、滑らか。というか40％ということで少し薄いのかも知れません。サラッとしたテクスチャー。とにかく飲みやすいです。

ロック

冷やすとアーモンドチョコレートの香りがブワッと広がります。

味わいは甘みが落ち着くものの、ビターさも程ほどでバランスがいい。

個性は無いがこれもまた飲みやすい。

ハイボール

麦芽のコク、赤いりんごの酸味、フィニッシュにかけて蜂蜜の甘さと少しのケミカルなスモーキーに抜けていきます。

王道スペイサイドモルトに比べると軽やかなフルーティーさは無いものの、クリーミィで飲み応えがあるので食後にじっくり飲みたい。

総合評価

物価高が止まらない2023年において3000円強という価格は12年物シングルモルトの中では最安クラス。

それでいてどの飲み方をしてもある程度美味しく飲めたのでその時点で「デイリーウイスキーとしてオススメできる銘柄」だと思います。

強いて注文を付けるとしたらボディが弱めなので、せめて43％ぐらい度数があればなと。

一番ネックになるのが入手性。安定して買えるのは輸入元である「酒のやまや」ぐらいという。価格もやまやが最安なので近所に店舗がある方はイージーなのですが、無い方は楽天やヤフーのやまやショップがいいと思います。ポイントも付きますし、5000円以上で送料無料なのも嬉しい。⇩に楽天のリンク貼っておきます。

今度は更に安価なクラシックシリーズも買ってみたいと思います。

香り		スイーツの甘い香りと刺激
ストレート		良くも悪くも飲みやすい
ロック		無難に美味しい
ハイボール		クリーミィでスコッチらしい味わい
総合評価		コスパに優れた佳酒