基本情報
容量:700ml
アルコール度数:40%
種別:シングルモルト
産地:スペイサイド
製造会社:ウィリアムグラント&サンズ
実売価格:4000円前後
商品説明
今回はグレンリベットと並んで”まず最初に買うべきシングルモルト”としてオススメされるウイスキー、グレンフィディック12年をレビューします。
シングルモルト販売本数世界一を毎年リベットと争うほど大人気銘柄グレンフィディック。その中でも12年は一番売れているフラグシップボトルで、価格も(だいぶ値上がりしたとはいえ)4000円前後と買いやすい価格となっています。
販売数量でトップに立つフィディックは歴史的に見ても革新的なブランドであり、1963年にシングルモルトの販売を開始しています。当時はウイスキーといえばブレンデッドウイスキーという原酒がすべてブレンデッドに回される時代。シングルモルトの発売は「無謀だ」「必ず失敗する」と言われるほどでした。しかしこれが成功したことにより、徐々に他の蒸溜所もシングルモルトを発売するようになったんですね(それより100年以上前にシングルモルト自体は存在していたが、それを復活させた功績は大きい)。
1年程前から第三蒸留棟が建設中でそれが完成すれば年間生産能力が1370万ℓから2000万ℓオーバーとなり、グレンリベット蒸溜所の2100万ℓをも超えるのではないかと言われています(でも完成したという話は聞かないですね)。
テイスティング
香り
青りんご、洋梨、バニラ、麦芽、ケミカルさ、煎餅、プラム、セメダイン。
アルコール感は少なく、香り立ちも悪くない。とても飲みたくなる香り。
少量加水でトロピカルフルーツが出てきました。
ストレート
まず麦芽、青りんご、カシューナッツ、後半は蜂蜜、バナナ。フィニッシュにビターさが残って余韻はまたも麦芽感。
40%だからか開けたてでもアルコール刺激はほぼ無く、マイルドで飲みやすい。これなら初心者でもストレート挑戦できるんじゃないかな?
少量加水でフルーティーさがダウン。個人的には加水なしが好き。
ロック
冷やすとチョコレートやココアパウダー、カスタード、青りんごの香りが増し増しに。これは良い香りだ…。
味わいはストレートをよりエッジを効かせた感じ。トロピカルフルーツ感が増して青りんごがダウン。嫌なビターさも無く飲みやすい。
ハイボール
青りんご、麦芽、バニラ、桃、ココアなどフルーティーでほんのり甘い味わい。フィニッシュはさっぱりで若干ビター。余韻には青りんごが残ります。
とにかく飲みやすいTHEスペイサイドハイボール。初心者は当然ながらウイスキー好きも久しぶりに戻ってくると「えっこんなに美味しかったっけ?」と思うんじゃないかな?それぐらい飲みやすく完成された味わい。
総合評価
初心者の方は迷わずリベット12年ではなくフィディック12年を買ってください。こちらの方がアルコール刺激が少なく、味わいも豊かです。
ストレートは調和のとれた味わい、よりビビットな味わいが好みならロック、万人が美味しいハイボールとどの飲み方でも隙のない完成度。スモーキーさも皆無で初心者安心。
これで4000円前後はマストバイ。他にこれより安い12年物シングルモルトはあるにはあるが、入手性が悪いか完成度がこれよりは低いので、結局これ買えば誰もがハッピー。
「原点にして頂点」。この言葉はシングルモルトだとフィディック12年が一番ピッタリかも知れない。
香り | バランスのいい香り | |
ストレート | 調和&マイルド | |
ロック | ビビットに変化 | |
ハイボール | 誰でも美味しいハイボール | |
総合評価 | おとなもこどもも、おねーさんも |
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