グレンターナー12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:40%

種別:シングルモルト

産地:スペイサイド

製造会社:グレンターナー・カンパニー

実売価格:3300円前後

  

商品説明

このシリーズは2000円台の「ポートカスクフィニッシュ」「シェリーカスクフィニッシュ」、そして3000円ちょっとの「12年」の3つが展開されています。中身はグレンマレイではないかと言われています。

 

 

この12年はTWSC2022でベストコストパフォーマンス賞を獲得したことで存在を知ったという方も多いでしょう。あの土屋守さんも「フルーティーでバランスのいいアロマ」「典型的なスペイサイドモルト」「非常にコスパがいい」と評しています。

テイスティング

香り

青りんごや洋梨のスペイサイドらしいフルーティーさにレーズン、蜂蜜、ミントなどを感じます。

あまり奥深さは感じませんがアルコール臭も抑えられており悪くない。価格を考慮するとかなり頑張ってると思います。

 

ストレート

甘い麦芽感から青りんご、そしてカシューナッツ。最後には蜂蜜が残ります。

飲み口は軽めで典型的なスペイサイドのフルーティーさがスーッと抜けていく感じ。アルコール刺激も3300円という価格を考えれば許容範囲に抑えられている。

        

加水

香りはよりフルーティーさが感じられます。

味わいは少量加水でもけっこう水っぽくなっちゃいましたね。チョコレートが感じ取れたり美味しい雰囲気はあるのですが薄すぎる…。

 

ロック

香りはフルーティーさが立ちますが全体的には弱まってしまいました。

味わいはチョコレートやスパイシーさが出てきてフルーティーさは相変わらず心地よい。若干ですが焼き魚のような香ばしさと苦みが感じられます。余韻には変わらず甘さが残ります。

始めはビターさが目立ちましたが氷が溶けて加水が進むと甘さが優位になりました。しっかり冷やして飲むと良いでしょうね。

 

ハイボール

クリーミィな青りんごや蜂蜜、バニラ、レーズン。そしてフィニッシュにレモンの酸味がしてサッパリ終わります。

意外にもまったりした感じ。グレンマレイ12年はもっとフルーティーさが軽快で強かったのですが、こちらは蜂蜜やバニラが強い。スペイサイドらしさは希薄でした。

 

総合評価

ストレートは価格以上、ロック、ハイボールはそこそこかなと。高騰が続く年数物シングルモルトの中で3000円台前半は最安クラス。それで一定以上飲める味わいなので平均点以上は付けることが出来る銘柄。

ただですね…2024年初頭時点ではまだ「酒のやまや」でグレンマレイ12年が3000円ちょっとの激安で売られているんですよ。個人的にはあっちの方がコスパいいかなと思いました。よりスペイサイドらしさが感じられてハイボールも美味しいんですよね。

 

あとは蒸留所を公表して欲しいところ。やっぱりはっきり分かった方がもっと売れると思うんですよ。得体の知れない銘柄って手が出しづらい気がします。

 

香り頑張ってる
ストレート価格以上
ロックしっかり冷やして
ハイボール良くも悪くも無い
総合評価ストレートで飲む方向け

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