グレンエルギン 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:スペイサイド

製造会社:ディアジオ社

実売価格:終売品(終売前は5500円前後)

 

商品説明

著名な蒸留所建築家である、チャールズ・ドイグ・オブ・エルギンによって設計・建築された非常に美しい蒸留所、グレンエルギン。 ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」のキーモルトの一つ。以前はホワイトホースのトレードマークである白馬がラベルに描かれていた。スペイサイド特有の飲みやすい、タンジェリン(ミカンの一種)のようなフルーティで甘いシングルモルト。

今回は突然の終売発表から数日でその姿を消し、今ではもうゴリゴリにプレ値が付いてしまったグレンエルギン12年をレビューしていきます。

本当は終売発表の翌日に記事をあげるつもりだったのですが多忙過ぎてお蔵になってました。せっかくなので今回記事にしてみた感じです。

 

緑豊かな渓谷に囲まれたスペイサイドに、グレンエルギン蒸留所はあります。蒸留所は著名な建築家チャールズ・ドイグの設計によって建設され,その立地条件は非常に恵まれており、グレン川の豊富な水を動力源としてタービンを回していたため、1950年までは電力を全く必要としませんでした。蒸留所の南東には良質な水を湛えるミルビュイズ湖があり,グレンエルギンとリンクウッドがこの水を仕込み水に使用しています。1930年代、グレンエルギン蒸留所はホワイトホースを持つスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社に買収され、ブレンデッドウイスキーであるホワイトホースの原酒として供給し続けてきました。

エルギン唯一のオフィシャルボトルだった12年が終売したことにより、今後エルギンをシングルモルトで飲みたければボトラーズに手を出さなくてはいけなくなりました。

アバフェルディといい、ブレンデッド用原酒の確保のためにオフィシャルが無くなるのは悲しいですね。。。

 

テイスティング

香り

紅茶、青りんご、オレンジ、バニラ、ヨーグルト、メープルシロップ。

全体的には茶葉、酸味と甘みがメイン。香り立ちはよく、注ぎたてはアルコールのアタックが強めだが時間経過で許容。この茶葉っぽさが好き嫌いが分かれそう。

 

ストレート

チョコレートやコーヒーヌガーのような甘苦さと山椒のようなピリッとしたスパイシーさ、蜂蜜の甘さ、麦芽のコクを感じます。余韻に隠れていた洋梨のフルーティーさが出てきます。

ジューシーなテクスチャー。少しアルコール感もある。そして「ごった煮」感。人によっては纏まりが無いと思えるかも。が私はそれによってアルコール感すらそのごった煮の一部として楽しめる感じがしてかなり好きですね。

 

トゥワイスアップ

(香)加水でカスタードクリームだったりラムレーズン、マーマレードのような甘くフルーティーな香りが顕著に。好き。

(味)基本はストレートの延長ですが心なしかスパイシーさが落ち着いて煎餅のような甘じょっぱさが出てきましたね。これもまた色んな味ごった煮で美味いですねぇ!

 

ロック

(香)茶葉強化!茶葉強化!!

(味)スパイシーさがまずカーン!と来るのですが、すぐさまドライフルーツや麦芽、チョコの甘み、そしてマスカットのフルーティーさが追いかけてきます。フィニッシュから余韻にも香ばしさとぶどうが残ります。

全体的にビビットになったというか、味わいのコントラストがハッキリしましたね。氷が溶けても中々水っぽくなりません。もう僕このロック大好き!

 

ハイボール

(香)爽やかな青りんごやピーチの甘酸っぱさやドライフルーツの甘い香り

(味)青りんごやオレンジのフルーティーさがとても強く、からの蜂蜜の甘さが中盤にきます。フィニッシュに麦芽のコクと若干ヨーグルトの酸味を感じて余韻にも蜂蜜が残ります。

全体的にクリーミーですね。フルーティーで甘く、モルティ。THEスペイサイドという味わいかつバランスがいい。味わいしっかり目なので食後にじっくり飲みたいですね。

 

総合評価

ウイスキー好きに根強く愛された銘柄ではあるものの、やや地味な存在だったエルギン。しかし今回飲んでみて狂信者的なファンが多いのも納得しました。

全体的な完成度で言うともっと高いオフィシャル12年ものは存在すると思うんですよ。でもこのエルギンのごった煮感というか、適度に緩んでる感じが僕は好きですね。

ハイボールも悪くはないですが、私はそれ以外の飲み方がバチッと好みでした。

終売は本当に残念ですがワンチャンまだ酒屋に残ってるかもしれないので見つけたら即刻確保ですよ(転売ダメ絶対)。

 

香り茶葉っぽさが個人的にそんなに…
ストレートごった煮
加水甘じょっぱい
ロックどストライク
ハイボール美味いけど抜群ではない
総合評価5500円前後であればこの点数だがプレ値(1万円超え)で買うような味では決してない

エルギンはもう無いので同じ終売銘柄のアバフェルディ12年のリンク↓
(Amazonリンクは画像をタップ)

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この記事を書いた人

お小遣いで買える1万円以下のオフィシャルを中心に紹介しています。

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