グレンアードッホ

2024年7月6日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：40％

種別：シングルモルト

産地：ハイランド

販売会社：イオングループ

実売価格：1958円

商品説明

1785年創業ハイランド地方ディーンストン蒸留所で造られるシングルトモルト。スモーキーさとスパイシーなハチミツのような後味もお楽しみいただけます。

今回は発売から1年半経過してようやく全国的に流通が開始されたイオン系列限定販売の激安シングルモルト、グレンアードッホを飲んでいきます。

まず一番の特徴がその価格！！驚異の税込1958円！！現在最安のシングルモルトは大体2500円前後なので2000円以下というのはヤバいです。

日本限定の銘柄なのでスコッチの最低熟成年数3年というルールは適応されません。つまりワンチャン3年未満の原酒も使われているかもしれませんね。

ディーンストン蒸留所は南ハイランドにあり年間生産量300万ℓ。南アフリカのディステルグループ所有の蒸溜所なので、日本だと酒のやまやが流通強いです（他だとトバモリー、ブナハーブン、ブラックボトルが同社なので酒のやまや強い）。お値段的にも買いやすいディーンストンですが実際に飲んでる人、中々見たことないですね汗。

テイスティング

香り

アルコール臭が全面に。奥に洋梨、焼き芋、蜂蜜、メープルシロップ、そして僅かにレーズンとスパイシーさを感じます。

凄く若いんだなというアルコールからくる酸味が強め。ただその奥にはちゃんとウイスキーらしい香りがあります。

ストレート

アルコール刺激がピリッとあるものの、それ以上にメープルシロップの甘さが強く、更に洋梨や穀物のような香ばしさもあります。後味は少しビターでドライめ。

やはり若いのかニューポットのような硫黄っぽさを真っ先に感じました。予想より刺激は少な目で甘さが強いのでストレートでもイケちゃいますね。ただ美味しいかと聞かれたら……うん。

トゥワイスアップ

（香）アルコール臭が減ってニューポット臭メインに

（味）加水すると甘みと刺激が落ち着いてクッキーやりんご、渋いレーズン、アーモンドの味わいが広がりました。

2000円であれば悪くない味わい。

ロック

（香）りんごや洋梨

（味）冷やすと蜂蜜やナッツ、洋梨といった甘くて香ばしいロックに。余韻は僅かにビターだが心地よい程度。

冷やすと若さが薄れてポテンシャルがググーんと上がりましたね！ロックお勧めです。

ハイボール

（香）穀物っぽさと僅かなフルーティーさ

（味）最初はモタッとした甘みが広がります。加えて洋梨の爽やかさやナッツのクリーミィなコク、終盤に少しだけドライフルーツ、余韻は甘みが残るもののスッキリ引いていきます。

甘みが強いので人を選ぶと思います。しかし複雑さや味わいはお値段以上。コスパ優先のハイボーラーとしては相当良いんじゃないの？

総合評価

イオンといえば最強〇雷ウイスキーでお馴染みですし、安っぽすぎるボトルからして「絶対に美味しくないわ」と思ってたんですよ。

しかし流石名の知れた蒸溜所ディーンストン、ちゃんと2000円でもシングルモルトらしい味わいが感じられました（疑ってｺﾞﾒﾝﾅｻｲ）。特にロックとハイボールは価格考えたら文句言うのがおこがましいぐらい美味しかった。常温だと若さが目立つので個人的には冷やして飲んで欲しい。

あとはやっぱりボトルがチープ過ぎるのは何とかして欲しいですよね。今どき1000円台のブレンデッドでもこんな取って付けたようなデザイン見ないですよ（だからこそ実現できた1000円台なのでしょうが）。私は値上がっていいので手に取りたくなるものに変えて欲しいと思いました。

裏を返せば見た目さえ良くなればもっと話題になって売れるんじゃないか？ってぐらい味わい＆入手性はデイリーウイスキーとして申し分ないものでした。

あ、多くの方が気になる「じゃあ安シングルモルト界最強のアルボラリスより良いのか？」って話ですが、流石アルボラリスは絶対的王者なだけあって完成度と万人受けが凄いのでそこには負けますよ。でも価格差が800円ぐらいありますから価格重視派の方ならアードッホを選んでもいいと思います（でもストレートで飲むならアルボラリス一択）。

香り		これが若さか…
ストレート		ポテンシャルは感じる
加水		少しだけ飲みやすく
ロック		デバフ消えて本来の姿になった
ハイボール		万人受けこそしないが味は価格以上
総合評価		「あの子オシャレを覚えれば化けるよ」系シングルモルト