オールドパー 12年

基本情報

容量:700ml(今回は1L瓶)

アルコール度数:40%

種別:ブレンデッド

産地:スコットランド

製造会社:ディアジオ

実売価格:4000円前後

 

商品説明

今回は12年物ブレンデッドとしては高価で敬遠している方も多いであろうオールドパー12年を飲んでみます。

「オールドパー」とは、15世紀から17世紀にかけて152歳9ヵ月の長寿を全うし、英国史上最長寿といわれた伝説の人物「トーマス・パー」の愛称。創業者のグリーンリース兄弟は、ウイスキーに不朽の価値を与え、末永く後世に届けたいとの願いを込めて、当時ロンドンで人気を博したブレンデッドウイスキーに「オールドパー」と名づけました。

というエピソードが有名。またそのリッチな味わいと四角くて高級感のあるボトルデザイン、そしてボトルを斜めに立てることが出来るため「倒れない」「右肩上がり」という縁起の良さから多くの政治家や経営者に愛されました。特に愛飲者で有名なのは戦後の日本を立て直した「和製チャーチル」こと吉田茂元首相ですね(麻生太郎の祖父)。

 

我が家の12年は1Lボトルで立たないのである

そんなオールドパーですが現在のキーモルトはディアジオ社が所有するクラガンモア。かつては高価で庶民にとっては高嶺の花だった銘柄。手が届くようになった現在のボトルも高貴な味わいなのか、じっくり飲んでいきます。

 

テイスティング

香り

蜂蜜、ドライフルーツ、洋梨、僅かにスモーキー。

香り立ちは良いが、僅かにニスのようなアルコール感が少しあります。全体的にブレンデッドのオールドボトルみたいな香りがします。

 

ストレート

ミルキーの甘さ、レーズン、麦芽やナッツのコクを感じた後に乾いた木の苦みや僅かなスモーキーさがやってきます。フィニッシュにまた蜂蜜を感じて余韻にはスッキリしたグレーンの甘さが残ります。

嫌なアルコール感は無く、流石オールドパーと思うのですが、同時にイメージや価格と裏腹に軽いですね。美味しいは美味しいです。

 

トゥワイスアップ

(香)ごく少量の加水でオールドボトル臭が増大。ウイスキーの半量でマスカットの甘い香り。

(味)ごく少量の加水でレーズンやチョコレートといったシェリー樽原酒のニュアンスが良く感じ取れます。しかし半量でもう水っぽくなってしまいました。

やはりストレートがけっこう軽かったので加水は少量に止めた方が良さそうですね。こちらもまた美味しいです。

 

ロック

(香)レーズン、ブランデーチョコ、レモンジュースの酸味、そしてオールドボトル爆発。

(味)ストレートよりも甘さがブワッと広がって中盤のスモーキーさも強調。木の渋みは落ち着いて柿の種の塩味や甘みが残ります。

これはスモーキーさと甘さが好きな方だったら間違いないロックじゃないかな。しかし氷が溶けてくると案の定水っぽくなってしまい木の渋みが全面に出てくるので小さい氷を入れて短時間で飲み切りましょう。

 

ハイボール

(香)僅かにスモーキー

(味)蜂蜜の甘さとスモーキーさがフワッと広がって、そのまま甘さが最後まで伸びていきます。余韻にはクランキーチョコ。

最初から最後まで起伏や味の変化がほぼありません。飲みやすいですし美味しいは美味しいのですが、取り立てて個性がないハイボールに1杯200円程かけるかと言われたら微妙…。

 

総合評価

飲み方の中ではごく少量の加水やロックが好みでした。またストレートもライトで飲みやすかったです。

しかしオールドパーの「ワンランク上のリッチなブレンデッド」的なイメージとはちょっと離れた味わいだったかなと。

そしてネックになるのが価格。3000円のジョニ黒などより1000円も高い4000円ですからね。それなら12年物シングルモルトが買えちゃうなぁって方、多いんじゃないかな?(勿論ブレンデッドがシングルモルトの下ってことは無いのですが)

個人的にこのオールドパー12年をお勧めしたいのはオールドボトルの味わいが好きな方、中級者以上の方、そしてライトなウイスキーをストレートでサラサラ飲みたい方ですね。初心者であればジョニ黒買った方が安くて分かりやすいと思います。

 

香りオールドボトル香
ストレートライトでサラサラ飲める
加水ごく少量の加水で
ロック美味しいが水っぽくなるので工夫が必要
ハイボール面白みのないハイボール
総合評価☆4にしたいが軽くてハイボールイマイチなので☆3

今回紹介したウイスキー↓
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この記事を書いた人

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