基本情報
容量:700ml
アルコール度数:46%
種別:ブレンデッド
産地:日本
製造会社:(株)ベンチャーウイスキー
実売価格:4700円前後
商品説明
今回は普通に手に入る唯一のイチローズモルト、通称「ホワイトラベル」をレビューしていきます。
こちらは秩父蒸留所の中でもブレンド向けの原酒を軸に、世界の9つのモルト蒸溜所、2つのグレーン蒸溜所の原酒をブレンドしたものです(※そのため区分的にはジャパニーズウイスキーではありません)。それらはカナダ、アメリカ、アイルランド、スコットランド、そして日本の五大ウイスキーがすべて含まれているということで、サントリー碧などワールドブレンデッドウイスキーの走りとなった銘柄と言えます。
ただし輸入した海外原酒をただブレンドしたものではなく、もう一度秩父の地で樽熟成させてからボトリングしているようですね。
イチローズモルトなのでノンカラーリング(無着色)、そしてノンチルフィルタード(無濾過)、そして46%加水でボトリング。エントリーボトルながらイチローズモルトの拘りを感じます。
これは製造元が言っているのかは不明ですが、様々な書籍やサイトで「ハイボール向けの銘柄」と書かれています。NASのブレンデッドなのでそりゃそうだろうなと思うのですが、今回もストレート、ロック、ハイボールで飲んでいきます。
テイスティング
香り
バニラ、りんご、穀物、チョコレート、蜂蜜、乾いた草、僅かにピート
全体的にバーボン由来のような甘い香りが強く、その奥にモルト原酒由来のフルーティーさが感じられます。
開栓したてはアルコール刺激が強めでしたが、ある程度放置すれば丸くなりました。
少量加水でオレンジや玄米(穀物)の香りが開いてくる。香りは加水の方が好き。
ストレート
46%のNASだねっていうアルコール刺激がビリっときて、木の蜜&穀物の甘みの後にスパイシーさ。後半はオレンジの皮、みかんと言った柑橘系の酸味がメインで最後はさっぱりビターチョコのホロ苦で終わります。
ドライで木のニュアンスにスパイシーさと飲み手を選ぶ味わい。個人的に苦手。それと4000円オーバーにしては刺激がけっこう強いなと思います。
少量加水で僅かに甘みが立ち、オレンジチョコや最中の皮みたいなニュアンスを感じます。分かりやすく味が変わる、追加されるって感じではないですね。
ロック
冷やすと一気に香り立ちが弱まり、りんごやオレンジのフルーティーさだけに。これはこれで好きな香り。
味わいは冷やすことでストレートにあった癖が少し落ち着き青っぽいフルーツ感が出てくる。相変わらずビターでスパイシー。
しかし氷が解け加水が進むと甘みと柑橘系の酸味が付与されて「これが正解か?」というぐらい本来のポテンシャルを発揮。ハーフロックや水割りが良さそうですね。
ハイボール
麦芽やバニラの甘さ、青りんご、そしてバーボンのエステリーさ。僅かにスモーキー。余韻にはほんのり甘苦さが残ります。
同じコンセプトの碧と比べるとバーボン缶が控えめでモルト原酒の個性も出ているのでバランスが良く誰にでもオススメはできそう。46%なので1:3でも飲み応えしっかり。
個人的に4000円台後半の味かと言われたら「う~ん…」っていうのが正直なところ。。。
総合評価
けっこう世間では美味しいという評価が多い銘柄ですが、私の感想は「まぁ次買うことは無いかな」です。いや美味しいは美味しいんですよ!特にハイボールは飲みやすいなと思います。
でも4000円というまぁまぁな価格に対してブラインドテイストしたら私は「ちょっと割高かな」って思っちゃいますね。イチローズモルトというブランドの付加価値ありきな価格設定だと思いました。
サントリーの碧と比べると、よりワールドブレンデッドウイスキーの要素を良くも悪くも感じられるのは碧、調和が取れていてそれぞれの良さを適度に味わえるのはイチローズモルトなのかなと。万人にオススメできるのはこっちですね。
私のようにコスパを求める人にはオススメしませんが、ジャパニーズウイスキーが好きとか、ウイスキー飲み始めでイチローズモルトというブランドに触れたいという方にはいいんじゃないでしょうか?
香り | バーボン&フルーティー | |
ストレート | ドライでスパイシー | |
ロック | ハーフロックいいかも | |
ハイボール | 飲みやすい、とにかく飲みやすい | |
総合評価 | イチローズモルトじゃなきゃ見逃しちゃうね |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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