ワイルドターキー 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:50.5%

種別:バーボン

産地:アメリカ・ケンタッキー州

製造会社:カンパリ

実売価格:7000円前後

 

商品説明

バーボンとしては極めて稀な12年の超長期熟成のストレートバーボン。年間の寒暖の差が30度を超えるケンタッキーの地ではウイスキーの熟成も急激に進み、ピークを過ぎるとタンニンなど味わいを損ねる成分が出てくるため、概ねウイスキーの熟成は10年が限界と言われています。その中で極めて状態の良い樽を厳選しその原酒をふんだんに使っているのが、このワイルドターキー 12年です。アルコール分50.5%(101プルーフ)という高い度数もワイルドターキーの特長です。赤銅色を帯びた深い琥珀色は「アリゲーターチャー」と呼ばれる、内側を強く焦がしたオーク樽によるものです。

ワイルドターキーはケンタッキーバーボンを代表する銘柄。マッシュビル(原料比率)は他のバーボンと比べるとトウモロコシが少なく、ライ麦と大麦が多く使われているのが特徴。

※少ないと言ってもバーボンなので最低でもトウモロコシが51%含まれています。

原酒の熟成にはアリゲーターチャーと呼ばれる内側を強く焦がしたアメリカンホワイトオークの新樽を使用とありますが、画像で見ると想像以上に焦げてますね(というか炭みたいになってる笑)。

内側が焦げた樽は正にアリゲーターのよう

 

このアリゲーターチャーは箱にもデザインされています。こういうの、オタク心をくすぐりますね(笑)

 

既に冒頭にもある通りバーボンの12年はスコッチの12年物と比べると熟成が進んだ原酒が使われています。それがそのまま「熟成感」や「まろやかさ」「複雑さ」などに繋がっているのか楽しみですね。

 

テイスティング

香り

溶剤、メロン、りんご、バナナ、バニラ、カスタードクリーム、ライ麦。

バーボンらしい溶剤感はありますがそれ以上にフルーティーさが強いです。僅かにライウイスキーのようなスパイシーさ。50.5%にしてはアルコール刺激が少ないです。

 

ストレート

溶剤、キャラメル、蜂蜜、りんご、バナナなど香りそのままの味わい。後半には焦がした樽!!っていう苦みと僅かなタンニン感がありますね。

やはりスコッチの12年物より熟成感があり、50.5%にしてはアルコール刺激もありません。フルーティーさがしっかり感じられますが、ちゃんとバーボンの力強さもあります。でも8年の方が若い分だけワイルドターキーらしさはあるかも。

 

トゥワイスアップ

(香)ピーナッツチョコ、洋梨。香り立ち◎アルコール臭皆無。

(味)スパイシーさが最初から強く、やはりナッツが感じられます。柑橘感が強まり、りんごやバナナはダウン。後味にドライフルーツが残ります。

同量加水でも味わいはしっかり。スパイシーさと酸味がストレートより増すのでそこで好みが分かれそうですね。私はどちらも好きなので気分ですかね。作業しながらチビチビ飲むならコッチがいいかも♪

 

ロック

(香)フルーティーさが落ち着いてバニラが強化。

(味)キャラメル、ライ麦、緑茶、穀物、りんご、カスタード。後半はやはりビターな樽感に支配されてドライめに消えていきます。

明らかにストレートよりスパイシーさが増しました。往年のファンはストレートよりワイルドターキーらしい味わいのロックが好きなんじゃないかな?また加水が進むとフルーティーさがまた顔を出します。変化を楽しみたいロックですね。

 

ハイボール

(香)ピーナッツチョコ、再び。

(味)8年のTHEバーボンハイボールな味わいに加えてチョコレート、ドライフルーツ、樽感が感じられます。8年よりスッキリしていて熟成感もしっかり、非常に滑らかで飲みやすい。

甘くてガツンとした味わいが好きなら8年ですが、逆にそれが苦手な方は12年のハイボール飲んで欲しいな。もしかしたらスコッチジャパニーズ党の皆さんも好きになるかも?

 

総合評価

7000円のバーボンと聞くと高っ…となりますが、アルコール度数50.5%で熟成感もしっかり、箱も豪華で所有欲満たされるので決して高くはないと思いました。

50.5%でこの滑らかさはスコッチでいう15年物ぐらいか、下手し18年物ぐらいの熟成感はあると思いました。バーボンってスコッチに比べて大雑把な味わいだな~って方も一度この12年飲んでみて欲しいですね。

しかし正直に言うとガツンとくる漢らしいバーボン、ワイルドターキーらしいのはフラグシップの8年かなと。何より価格がこれの半分ですからね。そう考えると8年コスパ凄いな…。

最近ウイスキーの値上げが凄まじいですが、バーボンってそんなに上がってないんですよね。連続式蒸溜器が生産能力高くて(ウッドフォードリザーブのようにポットスチルを使う蒸溜所もあります)、熟成期間も短く、また新樽を使っているので樽調達が容易だからですかね。最近ウイスキー高いなぁって方は今こそバーボンに注目してみてはいかがでしょうか?

 

香りフルーティー&バーボン
ストレート50.5%を感じさせないまろやかさ
加水スパイシーさと酸味メイン
ロック一番ワイルドターキー感じる飲み方
ハイボール美味いが価格がチラつく
総合評価大人になった七面鳥
7000円も内容を鑑みると決して高くはない

今回紹介したウイスキー↓
(Amazonリンクは画像をタップ)

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この記事を書いた人

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