グレンモーレンジ 18年

2024年6月22日

基本情報

容量：700ml

アルコール度数：43％

種別：シングルモルト

産地：ハイランド

製造会社：LVMH

実売価格：14000円前後

商品説明

今回は日本国内でも新ラベルにリニューアル＆価格もかなり上がるらしいグレンモーレンジィ18年の現行品を飲んでいきます。

新ラベル。副題は”インフィニタ”。ボトル形状は変わってなさそう。

現行18年は15年バーボン樽で熟成した後に原酒の1/3をオロロソシェリー樽に移して3年後熟、残り2/3はバーボン樽のまま熟成して最後にバッティングした銘柄とされています。

モーレンジ18年は長期熟成モルトの中でも比較的安価かつ味わいが良いということで人気銘柄な印象があります。実際XのTLで見ること多いですし、「18年物最初に買うならコレ！」と推してる方もよく見ますね。

テイスティング

香り

オレンジ、桃、洋梨、麦芽、ナッツ、キャラメル、レーズン。

香り立ち◎。めちゃくちゃフルーティーでキャラメルやモルトも強いですね。数千円台のフルーティー系と比べるとよりドシッとした濃厚で重めな香りがします。でも若干、アルコール感も残ってるかなぁ。うん。

ストレート

蜂蜜や麦芽、シロップ漬けされた黄色い桃の甘さから始まってオレンジの酸味やナッツの香ばしさ、グレープフルーツの苦みを感じて最後はシェリー樽の渋みやミントに抜けていきます。割と余韻はドライなのですが鼻腔に香りが残ります。

アルコール刺激もあるっちゃあるけど12年とかと比べると全然マイルド。個性的って味わいではなく、誰もが愛せる優等生タイプの味わいですね。

トゥワイスアップ

（香）オレンジ凄い。僅かにミルク感。でも他の香りどっかに消えた。

（味）加水によってシェリー樽由来のチョコレートやデーツが出てきました。ナッツも強まりましたね。また少しだけスパイシーさと潮っけも感じます。

度数が43％なので全く加水に負けないってことは無いですが、1：1でも十分味わえました。あーこれけっこう美味しいかも。強いて言うなら香りが柑橘系に偏ってしまったのが気になるかな。

ロック

（香）カスタード、ライム、ミルクキャラメル、トロピカルフルーツ。

（味）冷やしても味わいは崩れず、相変わらずフルーティーで甘い。加水が進むとオレンジやピーナッツキャラメルがシャープに伝わってくる。嫌なビターさも出ないしとても美味しい。

まったりとした飲み口でじっくり飲みたいならストレート。まったりから段々とシャープな味わいに変化するのを楽しみたいならロックですね。

ハイボール

（香）めっちゃフルーティー

（味）めちゃくちゃクリーミィな口当たり！麦芽、桃、クリームチーズ、洋梨、樽感、キャラメルと続いて最後はデーツや桃みたいな甘さに抜けていきます。

こりゃまた人を選ぶ重いデザートハイボールだわこれ。絶対に食事には合いませんね汗。食後にじっくり飲みたい。加水が進んでもまだまだ甘い。美味いんだけど14000円のウイスキー割ってまでこの味が欲しいかと聞かれたら私は怪しいところ（要するにコスパに疑問符が付く）。

総合評価

皆さんが口にする通り、18年熟成ならではの滑らかさと濃厚さを持った優等生モルト。嫌な癖もなく、甘めでフルーティーな味わいは誰にでもオススメできます。

前より値上がりしたとはいえ他ウイスキーの価格推移を鑑みると14000円はまだまだ安い部類。それでこの味わいであれば正に長期熟成への入り口として最適だと感じました。

またボトルと箱が14000円という価格に相応しい高級感あるってのが推せますよね。上に新ラベル画像ありますが現行の方がシックで良くないですか！？箱も現行は重厚感あって良き（でもこの箱がけっこう臭い）。プレゼントにもオススメ。

6月下旬段階で既に少し上がってきてますが、新ラベルが値上がりして登場するのが確定すれば絶対にその価格以上にはなります。予想ではロングモーン18年のように14000円⇒2万円超えになるのではと。何より10年が現行になって深みが無くなったように18年も新ラベルで味わいが落ちるんじゃないかなぁ…。

ここまで聞いて「美味しさとコスパの良さは分かったけど14000円…中々購入に踏み切れないよ…とりあえず様子見でいいですか？」という方がいると思います。そこでベルリンの壁崩壊の立役者であるギュンター氏の歴史的名言を借りて私から皆様にポチるタイミングをお伝えしたいと思います。

「私の認識では”直ちに、遅延なく”です」