マルスモルテージ 越百 ワインカスクフィニッシュ

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:ブレンデッドモルト

産地:日本

製造会社:本坊酒造

定価:5940円

 

商品説明

複数のモルト原酒をヴァッティングすることで複雑さと奥行きを表現した「マルスモルテージ 越百」を、赤ワインに使用した空樽に入れ追加熟成しました。
ほのかにルビ―レッドの色味を帯び、越百本来の丸く柔らかい風味に加え、赤ワイン樽由来のスパイシーでフルーティーな香り、優しいタンニンを感じる心地よい余韻が特長の2023年限定製造のモルトウイスキーです。
商品名の「越百(こすも)」は、中央アルプスに連なる山の一つである「越百山(こすもやま)」から名付けました。

こちらは本坊酒造の「マルス信州蒸留所」で作られているブレンデッドモルト。とはいえ原酒は本坊酒造のものだけでなく、英国製モルト原酒もバッティングされているワールドブレンデッドモルトウイスキー。

今回扱うのは2023年5月に発売された2023年モデル。ですので一口に越百WCFと言ってもリリース年ごとに味が若干違うのかも知れません。

既に店頭にはなかなか残っていないボトルですが、そろそろ2024年モデルが発売される可能性があるのでその購入の参考にしていただければと思います。限定ボトルとはいえ発売直後や酒屋であれば比較的入手しやすい銘柄ですよ。

 

テイスティング

香り

ワイン、チョコレート、緑茶、グレープフルーツ、酸っぱい苺、レーズン。

最初はレーズンやチョコといったシェリー樽のような香りでしたが、次第に酸味を帯びたワインやフルーツ香に。モタッとしたアルコール臭があるのが気になりました。

 

ストレート

ビターチョコ、紅茶、ナッツ、甘くないぶどう、そして樽だかワインのタンニンだか分かりませんがけっこう渋みを感じます。余韻にはビターなアーモンドチョコ。

アルコール刺激はありますがまぁNASですから想定内。しかし渋みが想定以上に多かった印象です。

 

トゥワイスアップ

(香)レモン、カスタードの甘みが追加

(味)ブルーベリージャム、蜂蜜、ナッツ、ブラックペッパー。フィニッシュは渋い樽感、余韻には蜂蜜とぶどうが残ります。

ストレートにあった渋みがかなり抑えられて飲みやすくなった。また加水にも負けないボディ感〇。

 

ロック

(香)やはりレモンとバニラ

(味)またもや樽だかワインかの渋みを真っ先に感じて強めのナッツ、メープルシロップ、ブラックペッパーと続きます。フィニッシュには蜂蜜と僅かにスモーキーさ。余韻にはぶどう。

最初のアタックで渋さが来るものの、それ以降は基本的に甘くて美味しい。ここでも加水に耐えるボディを感じました。

 

ハイボール

(香)青りんご

(味)ピーナッツバター、麦芽、洋梨、蜂蜜。フィニッシュに通常のバター、余韻はサッパリ。最初から最後までレーズンが薄っすらと感じられます。

ワイン樽系はハイボール合わないだろうと思ってましたが意外とイケますね。またコッテリした料理とのペアリングがよく、肉料理なんかと合わせるの良いかも知れませんね。

 

総合評価

NASとはいえ極端な若さは感じられず、ワイン樽っぽさを随所に感じられたのは良かった。

後は渋みがけっこうあるのでそれを許容できるかどうか。自分は渋み苦手なのでストレートは✕、ロック、トゥワイスアップは△~〇でした。

世間的な評価はどうなんでしょう?国産メーカーだってところに価値を見出せる方であれば価格相応かそれ以上に楽しめるでしょう。私はそうではないので無理してプレ値で買うような銘柄ではないかな、と思いました。

ちなみに私は鹿児島県内の小さな酒屋で定価以下の5000円で購入しました。比較的入手しやすい銘柄とはいえ市場から消えてだいぶ経った2月にですよ。蒸留所お膝元の酒屋は優先して販売してるし地元の人はそれが当たり前なので普通に売れ残ってるんですね。もし鹿児島(津貫)や長野(信州)に行かれた際は地元の酒屋を巡ってみると思わぬ出会いがあるかも知れませんね。

 

香りアルコール臭強め
ストレート渋沢栄一
加水渋沢栄一退場
ロック最初だけ渋沢栄一
ハイボールこってり料理に
総合評価ワイン樽熟成がしっかり感じられる分、人を選ぶ

今回紹介したウイスキー↓
(Amazonリンクは画像をタップ)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

お小遣いで買える1万円以下のオフィシャルを中心に紹介しています。

目次