グレンキンチー 12年

 

基本情報

容量:700ml

アルコール度数:43%

種別:シングルモルト

産地:ローランド

製造会社:ディアジオ

実売価格:4500円前後(値上げ予定)

 

商品説明

ウイスキーブームによって現在はローランドにも数多くの蒸留所が建てられ稼働していますが、それ以前はオーヘントッシャンと共に「ローランドといえば」で有名だったグレンキンチー蒸留所。またディアジオの「クラシックモルトシリーズ」にも選ばれています。

そんなグレンキンチーのポットスチルは初留再留どちらも1基のみ。ただそのサイズが規格外で、特に初留は30963ℓとスコッチの中でも最大クラス。それによって年間生産能力250万ℓを実現しています。

 

そんなグレンキンチー、オフィシャルのリリースはこの12年のみ。250万ℓのうち9割はブレンデッド用に回されシングルモルトとして販売されるのは1割ほどらしいです。この感じ、同社のロイヤルロッホナガーに似てますね。

 

テイスティング

香り

クリーム(食用)、マスカット、洋梨、穀物、ドライフルーツ、花、除光液

最初は硬く、アルコール刺激やコッテリなクリーム、除光液のようなケミカルフレーバーがほんのり。しかしスワリングすると段々とマスカットや花の香りが出てきました。

 

ストレート

洋梨やブドウにレーズン、蜂蜜。余韻はスッキリ。僅かに甘さが残ります。

アルコール刺激がまぁまぁ残っており、飲み口からも少し粗削りだなという印象を受けました。しかし甘さとフルーティーさはしっかりあるので楽しめはします。あと少しだけケミカルさあるかも。

 

トゥワイスアップ

(香)マスカットの甘さと林檎の酸味

(味)蜂蜜やメープルの甘さが爆発。フルーティーさもちゃんと感じられる。そして口当たり滑らかでめっちゃ飲みやすい。

えっ…ウマッ…加水一択じゃん。

 

ロック

(香)めっちゃ洋梨

(味)モルティさと洋梨がマシマシで中盤には蜂蜜の甘さ。しかし終盤にはビターさが支配して渋みが少し残ります。

前半は良い感じでしたが後半が渋くて残念でした。トゥワイスアップが美味しかったのでハーフロックにしてみましたが…水っぽくてイマイチでした。

 

ハイボール

(香)青りんご

(味)洋梨、ナッツ、なめし革、生姜、フィニッシュに蜂蜜。余韻はスッキリ。

全体的にクリーミィというかコクを感じます。ローランドってもっと特徴が無いと思ってましたが、キンチーは飲み応えのある美味しいハイボールになりました。

 

総合評価

ストレート、ロックはもう一声でした。味自体は悪くないですが、全体的に若さや粗削りな感じがしましたね。

またハイボールも美味しいのですが、個性的なモルトが人気な現代において良くも悪くも「よくある味」「安心する味」でした。これがキンチー12年があまり話題にならない理由なのでしょうか。。。でも加水は美味しかったですね!是非一度お試しあれ。

正直オーヘントッシャン12年は「THEローランドモルト」って感じでノッペリした味わいですから、個人的にどちらかを買うならキンチーをお勧めします。

最後になりましたが実を言うとこのグレンキンチー、現在の定価5150円が4月以降6000円(税抜)に値上がりします。けっこう上がるね~(汗)。マイナーなこともあり今はまだ3000円台で売ってるお店もありますから気になる方は探してみて下さい。

 

香りスロースターター
ストレートフルーティーではあるがやや粗削りか
加水甘々水
ロック後半が渋い
ハイボール安心する味
総合評価加水前提。ボトルデザインが素敵。

今回紹介したウイスキー↓
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この記事を書いた人

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