基本情報
容量：700ml
アルコール度数：43％
種別：シングルモルト
産地：アラン島
製造会社：アイルオブアラン・ディスティラーズ社
実売価格：4800円前後
商品説明
今回は大人気スコッチシングルモルト・アランの中からファーストフィルのバーボンバレルのみを使用し 7〜8 年間熟成させたバレルリザーブを飲んでいきます。
アランは6つあるスコッチの区分の中では「アイランズ」に該当し、アラン島の北端にあるロックランザ蒸留所で作られているシングルモルトブランドです。元々はアラン蒸留所だったのですが、同島の南部にラグ蒸留所が2018年に稼働したことをきっかけにロックランザと改名（2つは姉妹蒸溜所）。どちらも蒸留所がある場所の名から取っています。
確か4年前ぐらいにパッケージが現在の物にリニューアルした辺りから爆発的に人気が出ましたね。現在では様々な限定物が争奪戦になる程人気で、定番品の10年すら品薄っぽくなっています（2024年3月時点ではだいぶ安定してきましたが）。
更に4月から値上げが予定されており、このBRも税抜定価4000円から4600円になります。10年が値上げ前の時点で6000円と中々高価ですから、代わりに4000円程のBRを検討している方もいるでしょう。その辺も考慮しながらレビューしていきます。
テイスティング
香り
青りんご、レモン、オレンジ、バニラ、樽香、ローストナッツ、キャラメル。
注ぎたては少しアルコールを感じましたがすぐに消えて甘く香り立ちも良いですね。個人的に結構好き。
ストレート
洋梨、バニラ、ナッツ、蜂蜜、ケミカルさ、シナモンのようなスパイシーさ。フィニッシュには僅かにピート。余韻には優しい蜂蜜が残ります。
熟成年数の割に刺激は穏やかで全然ストレートでも美味しく飲めます。ただし10年と比べると芳醇さ、ドシッとした飲み応えは劣りますかね。というか5000円にしては面白みに欠けますね。
トゥワイスアップ
（香）アルコール臭が無くなったが基本はストレートの延長上。
（味）蜜の甘さが広がって中盤にナッツやスパイシーさ、フィニッシュからまた蜂蜜の甘さが主張してきます。
少し水っぽくなりますが、基本はトロッとした滑らかさと甘過ぎるぐらい甘い味わい。アルコール感も無くなった。
ロック
（香）バニラが爆発。
（味）序盤はキャラメルがかなり強く、中盤にはシナモン、樽香からのフィニッシュにはナッツのコクが広がります、余韻はスッキリ。
嫌味が無い甘いロック。これもやはり10年より単調だが十分美味しい。
ハイボール
（香）青りんごのフレッシュさ。
（味）青りんごやレモン、キャラメルなど甘くフルーティーで余韻には蜂蜜が残ります。
余韻こそスッキリしていますが飲み口はかなりクリーミィでもったりしている。10年はしっかり味わいなのに飲みやすさもある感じでしたが、こちらは重さが目立つハイボール。この飲み口は好き嫌い分かれそう。またけっこう甘めです。
総合評価
NASでもある程度アルコールの角が取れており、バーボン樽の良さがしっかり感じられる味わい。アランのポテンシャルの高さを感じました。
とはいえやはり年数物に比べると気持ち「物足りなさ」「単調さ」も感じましてですね…。それなのに値上げ後の税込価格は5000円超え。現在の10～12年物のボリューム帯は5000円前後ですからNASで5000円超えてくると「ちょっと高くね？」と思ってしまいます。
また一番飲まれるであろうハイボールがクリーミィで重いのが気になりました。個人的には全然嫌いじゃないですが、この重ったるい感じは苦手な方多いんじゃないかな？
さて最後にアラン10年と比べてどうかをお答えすると、私は全くの別物で代替品には成り得ないと思いますね。個人的にアラン10年の良さは嫌味の無いトロピカルフルーツ感とバランスの良さだと思っています。それがBRにはありません。またハイボールの美味さ・万人受け具合は価格以上の差があります。そこが決定的な点ですね。
| 香り | レモンしっかり感じられる | |
| ストレート | THEバーボン樽 | |
| 加水 | 少し水っぽいが甘く滑らか | |
| ロック | キャラメリゼナッツ | |
| ハイボール | まったりヘビー | |
| 総合評価 | アランというブランドありき、5000円は流石に高い |
ご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様楽しいウイスキーライフを♪
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